韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は14日、中西部・忠清南道天安市で行われた「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の式典で演説し、「この問題が韓日間の外交紛争につながらないよう望む」と述べた。そのうえで、「両国間の外交的な方法で解決される問題だとも考えてはいない」と指摘した。 【写真】「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の政府式典に出席し、元慰安婦らと面談する文在寅大統領=14日、韓国・忠清南道天安市、東亜日報提供 慰安婦問題では2015年末、日韓両政府が「最終的かつ不可逆的な解決」で合意。文氏は大統領選でこれを誤りだとして再交渉を公約したが、今年1月に再交渉は求めないとした。今回の演説は、南北で対話路線を進めるなか、日韓が対立して周辺外交に悪影響が及ばないよう配慮した一方、慰安婦問題は「解決済み」とする日本政府の立場とは異なる考えも改めて示したものといえる。 文氏は演説で、「慰安婦問題は、人類