俳優や舞踊家、歌手として多彩に活躍した朝丘雪路(あさおか・ゆきじ、本名加藤雪江〈かとう・ゆきえ〉)さんが4月27日、死去した。アルツハイマー型認知症だったという。82歳だった。葬儀は近親者で営んだ。夫は俳優の津川雅彦さん。 東京都出身。51年に宝塚音楽学校に入学。その後、歌劇団に入団し、娘役として活躍した。55年に退団して以降、映画や演劇で活躍した。出演作には、高畑勲監督の「ホーホケキョ となりの山田くん」「かぐや姫の物語」、NHK朝の連続テレビ小説「ええにょぼ」などがある。 57年に「星は流れる」でNHK紅白歌合戦に初出場。テレビ番組「11PM」で大橋巨泉さんと司会を務め、人気を集めた。03年に文化庁の芸術選奨文部科学大臣賞、11年に旭日小綬章を受けた。父は日本画家の伊東深水さん、娘は俳優の真由子さん。