朝起きても依然通知は止まらず、なんだかこれは端的に言って大変なことになってしまったのではないか…いやしかしこれはもはやわたしから遠く離れた出来事、わたしこんなの知らない…となかばヤケさえ起こしつつ、しかしどうしたって通知が止まらない。 どうしようどうしようとあばあばしながら横で寝ている夫を揺さぶったのだけれど、夫は「嵐はそのうち過ぎ去るから大丈夫」と言ってまたしばし眠りの世界へいってしまった。 仕方ないので布団のなかでツイッターを開く。スッと指を縦に滑らせればまたたちまち泉のように湧いてくるいいねやRTの通知。泉というよりもはや温泉…どうやらわたしは源泉を掘り当ててしまったらしい。 世のお金持ち、というのはこんな風なのかもしれない、と思う。とにかく一度回り出せばお金がお金を呼び、あとはもう自動的にジャラジャラと増えつづけるだけ。そんな億万長者の気持ちが少しわかったところで湧いても湧いても通