「東の静岡」「西の匹見」と呼ばれるワサビ産地の益田市匹見町で、Iターン組2人の生産者グループがワサビペーストを開発、販売している。手間をかけずに匹見ワサビの特徴である甘みまで味わえ、そば店や通信販売で評判だ。 生産者は、付加価値で販路を広げようと2011年7月に創業した「葵屋」。08年に京都府亀岡市から移住した安藤達夫さん(51)と、埼玉県戸田市から翌年移ってきた木暮貴之さん(39)の2人だ。 匹見町は、急斜面に石を積んだ昔ながらの「渓流式ワサビ田」が主流。収穫作業は体に負担がかかり、今は大半のワサビ農家がIターン組だ。