うあああああ。 もうダメかもしれない。 タクマ、イケメンだしなぁ。 やっぱイケメンの方がいいよなぁ、 若いし・・・。 っていうかありえん! くそーーータクマめ、 裏切りだろ、これ!!! そう最初は怒りに震えた俺も、 なんだかタクマの全く 悪気ない感じのせいか、 裏切られた怒りというよりも、 気分だけが落ちていっていた。 ・・・あいつも純粋に 好きになったんだろうしな。 まぁアンナは誰のものでもないし・・・。 でも、このどうしようもない思い、 どこにぶつけたらいいんだ・・・。 ・・・いや!! まだタクマが選ばれたわけじゃないっ! 俺が躊躇してる内に、 あいつに猛アタックをかけられたら それこそヤバイ。絶体絶命。 ダメでもともと。 今日はタクマもいないし、先手必勝じゃ!! 幸いなことに、数日前、 『今度、私が服を選んであげますよ』 そう、アンナは言ってくれた。 このチャンスを逃さない手はない。