カメキチの目 ③ べてるの家の試み 「べてるの家」は北海道、襟裳岬ちかくの浦河という町にある精神障害をおった人たちの福祉施設(働き、生活する場)。 べてるの理念、運営、取りくみのすばらしさは以前からさまざまなところで紹介されており、私も働いていたときから知っていました。 (著者の言葉で、あらためてそのすばらしいヒューマニズムを教えられた) 「べてるの家」をつくったのは向谷地さんという元ソーシャル・ワーカー。 鷲田さんは「べてるの家」から学ぶことがいっぱいあったようで、ここでは著者自身、向谷地さんの言葉を多く引用されています。 向谷地さんの、人間のあり方や生き方への深い洞察、その理念というか思想を現場で具体化、実践には驚かされます。 それは狭い意味での「社会福祉」という枠にはおさまりきれないほどのだいじなものだと、鷲田さんはたいへん注目される。 【引用】 「「苦労をたいせつに」 「治る」とい