今日はクリスマスイブである。 1年に1度のビッグイベント。 こうした日には七面鳥やパイ包みで 贅沢なディナーを楽しみたいところ。 しかしながら、今日はちょっとした手違いで、 夜ははなまるうどんで 讃岐うどんディナーをしてしまった。 残念ながらクリスマスイブと呼ぶには、 程遠い代物だ。 だからこそ、せめて食後の ケーキタイムは奮発したい。 そこで私は帰りにスーパーで、 ケーキを揃えることにした。 スーパーへ行く途中、 私は数多くのサンタに出会った。 彼らは皆、苦しそうな顔をしながら ホールケーキを売っていた。 本来は気兼ねなくプレゼントを 分け与えるはずのサンタが、 マッチ売りの少女レベルまで 生活難に陥っている。 きっとトナカイももう動物商に 売ってしまったことだろう。 貧しい時代になったものだ。 きっとこのサンタ達はこの後、 売れないケーキに火を灯し、 華やかな夢を見ながら昇天するだろう