『G線上のあなたと私』がおもしろい。TBSの火曜ドラマで、磯山晶(チーフプロデューサー)、安達奈緒子(脚本)、金子文紀(演出)という座組みへの期待に、見事に応えてくれる秀作の予感だ。 アラサーOL、40代主婦、男子大学生という世代も性別も異なる3人が、バイオリン教室を舞台に、奇妙に結びついていく。しかし、このドラマにおいて“音楽”はマクガフィンのようなものだ。 こういうのってご縁じゃないですか? すごいと思うんです たまたまこうやって知り合うって奇跡です “たまたま”同じ場所に居合わせたことにより、すれ違うだけだったはずの人々が惹かれ合っていく。そんな人生の偶然性のおかしみに花束を贈る。あらゆる人で溢れかえるショッピングモールから物語がスタートすることが、それに示唆的である。そして、偶然出会った3人は、それぞれが抱える傷や痛みをわかちあっていく。ドラマの序盤で也映子(波瑠)の拳を痛めていた
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