ZOCの1stアルバム『PvP』が、2枚組で全22曲といういかれたボリュームで届けられた。既存曲の再録だけではなく、新曲が8曲も収録されている。その『PvP』で描かれるのは、もちろん「女の子」でもあるが、彼女たちの目に映るこの「変な変な変な国」(『AGE OF ZOC』)そのものでもある。大森靖子が2021年の日本を描きだした『PvP』はどういう過程を経て生まれてきたのか。大森靖子、そして歌の要である藍染カレン、巫まろに聞いた。(宗像明将)【記事の最後には『PvP』参加アーティストからのコメント&読者プレゼントも!】 鎮目のどかは「自分と同じ化け物ぐらいに見えるときがある」 藍染カレン、巫まろ、大森靖子 ーー今回は音楽面を語るということで、大森さんが藍染さんと巫さんを選んだんですよね。 大森靖子(以下、大森):このふたりは音楽をちゃんとやっていこうという意志が固いのを感じてて、楽器のレコー