達人と呼ばれるプログラマーが好んで使うEmacs。単なるテキストエディタの枠にはとどまらず、PIMやタスク管理ツール、メールクライアントなどとしても使うことができるEmacsだが、ここでは、文章の執筆と発行に役立つMuseモードを紹介しよう。 Emacsはテキストエディタだが、その枠だけにはとどまらない。例えば、PIMやタスク管理ツール、メールクライアントなどとしても使うことができる。わたしにとっては、Emacsは文章の執筆と発行のためのツールである。その際、Museモードが特に役立っている。 Museモードとは、ミカエル・オルソン氏が手掛けているもので、文書を作成するための習得しやすいマークアップ言語と、各種のフォーマットで出力を生成するための一連のスタイルとが組み合わされている。対応フォーマットは以下のとおりだ。 LaTeX(標準のbookクラスまたはarticleクラスを使用) Te