叩くべきは木魚ではなくエンターキー。お寺生まれのCTOが出家と家出の狭間で、ついに見つけた自分がやるべきこと。 1. 昔、何していたの?実家がお寺で父親がお坊さんという一般的な家庭で育ったため、普通に生きていきたいと思っている将来の夢はサラリーマンという少年でした。タイトルに木魚とありますが、実家は浄土真宗なので木魚は叩きません。正式にはリンと呼ばれる、金属製のかねを叩きます。じつはこのかねの音は、音階の"レ"に調音されていて、お経を唱えだすときの音程調整に使われます。浄土真宗トリビアでした。本堂からは以上です。 お寺の後継ぎを人に相談すると、周りの大人は口をそろえて、後を継いだ方が良いよと言いました。そのころは子供だったのでみんなが言うことを真に受けてしまい、みんなが勧めるくらい人気なら他の誰かがなるだろうと思い、安心してお寺を継がずに他の道に進むことにしました。お寺を継がないと決めたの