本稿では、侵入検知システム、およびこれと関連が深い侵入防止システムについて述べる。侵入検知システム(しんにゅうけんちシステム。Intrusion Detection System。略して IDS)はシステムやネットワークに発生するイベントを監視し、それを分析する事で、ホストやポートをスキャンするような偵察行為や不正侵入などインシデントの兆候を検知し、管理者に通知するシステムである[1][2]。一方侵入防止システム(しんにゅうぼうしシステム、英: Intrusion prevention system 略称: IPS)も不正侵入の兆候を検知するところまではIDSと同様だが、検知した不正を自動的に遮断するところに違いがある。両者を合わせてIDPSという場合もある[3]。 IDPSは誤検知を起こす事があるので、誤検知を減らすようIDPSの設定を変更してチューニングする必要がある[4]。特にIPS