地方自治体は岐路に立たされています。財政の悪化、地方分権の推進、市町村合併の取り組み…、国と地方の関係を含め、自治体運営の見直しが迫られています。「新・九州のかたち」では行政システムから、福祉、環境、交通、さらに地域コミュニティーまで幅広く点検し、私たちが暮らす九州のこれからを考えていきます。2002年11月から編集局で取り組んでいる「地方改革最前線」シリーズを特集していきます。 「聖域なき構造改革」を掲げ、小泉政権が誕生して二年四カ月が過ぎた。景気の低迷など、社会を覆う閉塞(へいそく)感に直面する国民の共感を呼び、高い支持率を得てきた。ただ、改革には「痛み」が伴う。人々はこれをどう受けとめているのか。明日への展望は開けつつあるのだろうか。二十日の自民党総裁選投開票を前に、九州の現場から報告する。