システム全面刷新・統合をなんとしても成功させ、信頼回復に努めたい──。2度の大規模システム障害を引き起こしたみずほフィナンシャルグループのシステム関係者が、重い口を開き始めた。みずほがシステム関連の個別取材に応じるのは、2011年3月のトラブル以後、初めてのことだ。 みずほは1年間がかりで再発防止策を講じ、現在は大手銀初となる勘定系システムの全面刷新・統合を進める。 大規模障害の再発は本当に防げるのか。世界最大規模となることが確実な刷新・統合プロジェクトを、やり抜けるのか。そして長年の課題である、ITガバナンスを強化できるのか。みずほ復活に向けた再挑戦を追う(関連記事:[スクープ]みずほの次期システムはマルチベンダー、4社に分割発注)。 分担の誤謬――。2011年3月の大規模システム障害でみずほ銀行(BK)が陥ったのは、勘定系という巨大システムを維持する上で避けて通れない、人や組織の役割分