様々な情報が溢れ、飛び交う現代。その形を持たない情報を、アカデミックで興味深いコンセプトと技術でビジュアル化したプロジェクトを代表作に持つマルコス・ウェスカンプにお話を伺った。 まずはじめに、自己紹介をお願いします。 1977年、アルゼンチンのロサリオに生まれました。大学では、建築、ファインアート、グラフィックデザインを学びました。建築のクラスでは、日本の現代建築についての授業をきっかけに日本に興味を持ち、図書館でよく日本の伝統技術を研究していました。日本文化のシンプルさ、清楚さ、そしてまた控えめなところがとても好きでした。 1998年、日本の文部省から奨学金を受け、日本にやってきました。1年間語学学校に通い、その後グラフィックデザインの学校へ入学しました。アナログのツールを使ったスケッチやペインティングを主にしながら、実はコンピューターフリークでもあります。10歳の時に、シーモア・パパー