もちろん、本気で皆1+1=2じゃないと思っているわけではない。1+1=2というのは当たり前すぎて、誰もわざわざ書こうとは思わないだけだ。ここに、ネットの落とし穴がある。当たり前の情報ほど書かれず、当たり前でない情報ほど目立つ。当たり前の情報ほど、ネットで検索すると違う答が出てくる。 インターネットがなかった昔も、どこかの本には1+1=3とか1+1=10とか書いてあった。しかし、当時は、難しそうな本にしかそういうことを書いてなかったから、それを子供が手に取る心配はなかった。子供が手に取る本には、1+1=2としか書いてなかった。しかし今では、Googleが要約をして10件並べて表示してくれる。そのページの中身がどれだけ複雑で難しいものだったとしても、んなことはおかまいなしに。子供は、結論のごく一部だけを切り取ったものを見て、それが結論のすべてだと思ってしまう。 子供たちが、基礎をしっかり学ぶ前