前回,ヘッダやフッタ,ナビゲーションなどを付けたページ構成を一通り完成させたわけですが,一度プレーンなHTMLの世界に戻ります。何の装飾もなくシンプルなHTMLを書くと,テキストはブラウザ画面の左一杯から右端一杯までいって折り返すという表示になります(図1)。 画面一杯に文字があるというのは,単位面積あたりの情報量が最も多いということです。何らかの情報を提供するのがHTMLの役割だとすれば,図1の状態はHTMLも目的を達するうえでは非常に効率が良いということになります。だけれども,これでは読みにくくてしかたありません。 まず画面全体に文字がびっしりと並んでいるというのは,読む人に圧迫感を与えます。また画面全体に目を通さなくてはならないのでポイントが散漫になり,注視すべき部分を特定できなくなって集中力を阻害します。学生の頃に誰もが「字ばかりの本を見ると読む気がなくなる」と感じたことがあったと
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