大震災3年:不明の愛猫戻る 首輪の電話番号が絆に 岩手 - 毎日新聞 東日本大震災で行方不明になった猫が9日、約3年2カ月ぶりに岩手県大船渡市の家に戻り、飼い主の山岸剛郎(たけお)さん(67)、一子(かずこ)さん(64)夫妻と再会した。子ども2人が独立し、寂しい生活を潤わせていた雄の黒い雑種で名前はスイカ。首輪に小さく書いておいた電話番号が絆になった。「お帰り!」。山岸さん夫妻は優しく抱き締めた。 <中略> スイカは約15年前、山岸さんの長男(34)が大船渡市内で拾った。子ども2人が就職して家を出てからは夫妻の生きがいになり、剛郎さんは日曜大工で、庭に日傘付きの寝床を作るほどかわいがった。しかし、震災当日、2人が外出先から帰宅すると、高台の自宅は津波に遭わず無事だったがスイカは消えていた。この年の夏には、諦めて寝床も解体したという。 そして、3年2カ月ぶりの対面。スイカは着けた覚えのない鈴