ラグビーファンの多くは、過去最多となった海外出身選手の選出を好意的に受け止めた。だが、ネット上には否定的なコメントも少なくなかった。 〈半分も外国人なのに日本代表って違和感ありすぎ〉 〈勝つためなら全員外人引っ張って来いよ。どうせ勝てないんだから全員日本人でやればいい〉 〈日本国籍無いのに代表になれるスポーツなんか、応援する気も起きん〉 W杯のたびに噴出する批判である。 2017年11月25日、フランス遠征中のラグビー日本代表はフランス代表と対戦し、23対23で引き分けた ©getty ここまで露骨ではなくても、海外出身選手の存在に違和感を覚える人も多いに違いない。それは、ラグビーに馴染みがない人が抱く素朴で率直な疑問ともいえる。なんで、日本代表なのに、外国人ばかりなの、と。 ラグビーでは、国籍よりも、選手が所属する協会を重視する。ラグビーの国家代表の条件を改めて見てみよう。次の3つのいず