“ねじれ”が解消された大動脈解離の血管内治療 米国クック メディカルは10月21日、日本初となる大動脈解離用血管内治療デバイス「COOK Zenith大動脈解離用エンドバスキュラーシステム」の販売の全国展開を、この10月から開始したと発表した。同日、同社日本法人のCook Japan株式会社は、メディア説明会を開催。森之宮病院 心臓血管外科の加藤雅明部長が講演した。 森之宮病院 心臓血管外科部長 加藤雅明先生 このシステムは、大動脈解離治療目的の新たな機能区分として、2015年7月1日付で保険収載された。大動脈解離治療専用の血管内治療用デバイスとして設計された製品としては、現時点で唯一承認済みのシステムだ。合併症を有する急性期Stanford B型大動脈解離のうち、内科的治療が奏功しない患者の血管内治療に用いられる。 それぞれのデリバリーシステムに搭載された「ステントグラフト」と「ベアステ