四回生たちに卒論中間発表の「心得」をメールで送信した。 学生にむかって「卒論とは何か」ということを書くのも、これが最後の機会であるので、記念にそれを転載することにした。 うちのゼミ生に限らず、「卒論って、どうやって書けばいいんだろう・・・」と困っている学生諸君の一助になればと思う。 みなさまへ「卒論中間発表の心得」 暑いですね。ぼくも暑さと忙しさで死にそうです。 みなさんも就活やバイトやら旅行やらでたいそうお忙しい夏休みをお過ごしのことと思いますが、「卒論」というものがあることを忘れてはいけません。 卒論中間発表について、ご連絡いたしますので、熟読玩味してください。 (1)とき: (2)ところ: (3)用意するもの:草稿、ハンドアウト(19枚) (4)草稿について:字数:6000〜8000字(音読して15〜20分) 必ず書かなければいけないことは 「タイトル」 「目次」 「序章」:ここでは
データ/トランザクション量の爆発的な増大がこれまで以上に進むと目される2010年代、企業システムの稼働を支えるITインフラはどのような能力を備えるべきなのか――前々回、前回の2回にわたり、この課題に対するIBMの解として、「ワークロード最適化」のアプローチと、同社が全世界の顧客企業約8,000社のアプリケーションに関する調査の結果を基に定義した4種類のワークロードの特徴を説明してきた。今回は、そのワークロード最適化を具現化するソリューションとしての日本IBMのシステム製品群を、鍵となる技術/機能も挙げて紹介/解説する。関連トップページ: 次世代企業ITインフラの条件 【特別連載】この先10年、企業の成長基盤たりうるITインフラの条件とは?(3) 第3回:「ワークロード最適化システム」を実現するIBMの新技術/機能 2010/07/12 データ/トランザクション量の爆発的な増大がこれまで以
IT戦略のプランニングは、CIOの重要な仕事の1つである。多くのCIOは、これを過去の実績に基づいて立てているようだが、それはお勧めできない。強いIT組織は、現状はどうあれ、「将来どうあるべきか」を思い描き、その実現に向けて計画を策定している。未来から現在にさかのぼって戦略を立てるのだ。関連トップページ: CIOの役割 IT投資/ROI IT組織改革 IT戦略は“あるべき将来”から現在にさかのぼって立てる 重要なのは「未来を見通す力」。数年後の“最強のIT組織”を思い描き、その実現に向けて計画を練る 2010/07/12 IT戦略のプランニングは、CIOの重要な仕事の1つである。多くのCIOは、これを過去の実績に基づいて立てているようだが、それはお勧めできない。強いIT組織は、現状はどうあれ、「将来どうあるべきか」を思い描き、その実現に向けて計画を策定している。未来から現在にさかのぼって
最近、米国企業の間では、同業他社とITサービスを共有する「シェアド・サービス」が再び注目を集めている。ITコストのさらなる削減を目指すCIOらの目に、この手法が最適解と映り始めたのだ。IT予算の制約が特に厳しい学術機関やNGOでは以前から導入が進んでいるが、景気悪化の影響から、最近は競合企業間でも共有化を模索する動きが活発化している。インターコンチネンタルのITをグローバルに統括するCIOのトム・コノフィ氏によれば、大手ホテル・チェーンが加盟する国際的な業界団体ホテル・テクノロジー・ネクスト・ジェネレーションでは、ITインフラやアプリケーション(例えば、財務アプリケーションなど)をどのように共有できるかを顧客の視点から探っているという。 世界の大手ホテル・チェーンはこれまで、事業の要に位置づけられる各社独自の予約システムの構築に莫大な資金を投じてきた。それらのシステムを活用すれば、料金設定
エネルギー効率の改善は、グリーンITだけで実現できるものではない。自社のエネルギー・コストを削減したければ、データセンターやデスクトップPCなどのコンピュータだけでなく、もっと先を見て、自社の事業活動全体にまで目を向ける必要がある。関連トップページ: コスト削減 グリーンITに目覚めよ 企業のエネルギー・コスト削減に、グリーンITだけでは不十分 CIOはコンピュータ機器以外の要素にも目を向け、幅広い改善策を講じるべし 2010/07/21 エネルギー効率の改善は、グリーンITだけで実現できるものではない。自社のエネルギー・コストを削減したければ、データセンターやデスクトップPCなどのコンピュータだけでなく、もっと先を見て、自社の事業活動全体にまで目を向ける必要がある。 米国オハイオ州に拠点を置くポーター・ライト・モリス&アーサー法律事務所では、従業員が使用するコンピュータのモニタを、離席
日本で情報セキュリティへの関心が高まり始めてから10年あまりがたつ。国内企業では今、この領域に関する取り組みが広く定着したと言えるだろう。ただし、その取り組みは“守り”ばかりを優先させ、形骸化/硬直化したものになってはいないだろうか。現代の企業でITの恩恵に十全に預かろうとするなら、“攻め”と“守り”のバランスを取り、また事業戦略との整合性を保った情報セキュリティ対策をとるべきだ。関連トップページ: セキュリティ管理 今こそ、日本企業は情報セキュリティ意識を変えるべき時 “守る”ばかりでは企業の成長を阻害する。“攻め”とのバランス、“ビジネス”と“セキュリティ”との整合性を 2010/07/28 日本で情報セキュリティへの関心が高まり始めてから10年あまりがたつ。国内企業では今、この領域に関する取り組みが広く定着したと言えるだろう。ただし、その取り組みは“守り”ばかりを優先させ、形骸化/
日本OSS推進フォーラムは2010年7月30日、Rubyで開発したプロジェクト管理ツール「Open PJC」と開発支援ツール「Traxi」および「Customize Tool for Open PJC(CTOP)」をオープンソースソフトウエアとして公開したと発表した。 Open PJCは、 アースインターシステムズが開発、販売しているプロジェクト管理ツール「PJC」をRuby on Railsで再構築したもの。プロジェクトの進ちょく管理や損益管理などの機能を備える。プロジェクトの作業手順やチェックリストのひな型や、過去のプロジェクトで使用した書類などを登録できる文書管理機能により、「経験の浅いプロジェクトマネジャでも、ひな形や過去のプロジェクトの書類を再利用することでプロジェクトの段取りを効率化できる」(アースインターシステムズ)という。 Traxiは、Open PJCのために作成したRu
私が数年前からこのブログで使っている「ガラパゴス化」という言葉、今やテレビや雑誌でまで見る様になり、何だかうれしいような悲しいような、複雑な気持ちである。 私が最初に公の場でこの言葉を使ったのは、2001年のCTIA(米国最大の携帯通信業界のカンファレンス)でのこと。UIEvolutionというベンチャー企業を立ち上げたばかりでもあり、この業界でなんとか注目を集めようと、「NTTドコモのiモードのことなら詳しいので、日本の若い人たちのライフスタイルがiモードでどう変わったからなら解説できるよ」と会議の主催者に連絡すると、いきなり2000人も収容できる会場を割り当てられたのだ。 私がNTTドコモから来た人間だと勘違いした人もいたようで、会場は超満員。冒頭でドワンゴの「釣りバカ気分」の面白さを手振り身振りで伝えたところそれが大受けで、日本のギャルの生態系の解説も交えながら、日本の「ケータイ文化
前回は仮想サーバーの「プール化」を説明しました。今回は、仮想化の次のステップに当たる「自動化」に焦点を当てます。プライベートクラウドの実際の運用という観点から、必要となる資源管理の機構やオートメーション技術などを説明します。 仮想化されたインフラストラクチャーの運用で発生するさまざまなオペレーションを、管理者がすべてGUI操作で操作していては時間的にも工数的にも高くついてしまいます。そこで、可能な限り自動的・自律的に運用できる枠組みや、一定レベルまでの操作を利用者自身で完結できるようなセルフサービスの仕組みが必要となります。以降では、運用を自動化するためのさまざまなアプローチについて述べます。 自動化へのアプローチ (1) ー APIによる制御 最初の方法はAPIの提供です。仮想インフラストラクチャーに対するさまざまなオペレーションを行うAPIが備わっていれば、例えばアプリケーションソフト
この記事では、プライベートクラウドのサービスマネジメントの作り方について解説します。本題に入る前に、そもそもプライベートクラウドのサービスマネジメントは、従来型のサービスマネジメントと何が異なるか考えてみましょう。 例えばサーバーの仮想化基盤を社内に提供するのと、IaaSを提供するのでは、何が異なるでしょうか。この一連の連載ではNISTによるクラウドの定義を用いていますので、その定義からサービスマネジメントに特に関係する項目を拾ってみました(表1)。これを、サービスマネジメントの要件に書き換えてみます(ここでは、Broad network accessとResource Poolingのふたつの特徴を割愛しています)。
最近、日本の携帯電話市場にある変化が起き始めている。iPhoneやAndroidに代表されるスマートフォンがシェアを拡大し始めている。一方、従来の日本の携帯電話は、メディアで「ガラケー」と呼ばれ、ややネガティブに扱われつつある。 「ガラケー」と呼ばれて 日本の携帯電話の進化は、確かに携帯キャリアのサービスや、社会インフラと連動した日本独自の進化だといわれる。だが、その進化の過程で実装された仕組みは、携帯電話の世界最先端を行く、決して過去形ではなく現在進行形の、世界中からうらやまれる未来の「携帯電話」の姿そのものである。 スマートフォンは、今までの携帯電話にはないタッチパネルを生かした斬新なユーザーインタフェースなど、注目されている機能が多いが、一方で「ガラケー」なしでは生活できないくらい身近なものになっているユーザーもたくさんいる。その機能や仕組みを支えているものの一つが、携帯電話で動作し
1984年日立製作所 ソフトウェア事業部入社。2004年からソフトウエアの設計、事業企画を担当。2007年から情報・通信グループ経営戦略室にてクラウドコンピューティングや情報・電力融合事業戦略を担当後、2010年4月から情報制御システム社新事業推進本部長。 オールジャパン競争力強化実行委員会とは 情報システムの有力ユーザー企業18社のCIO(最高情報責任者)およびCIO経験者で構成する組織。IT(情報技術)ベンダーに対して、CIOの率直な疑問を「CIO公開質問状」として発信する活動を展開。CIO側の疑問の理解と、ITベンダー側の改善努力を促し、IT活用を通じた日本企業の国際競争力向上につなげることを目指す。 事務局は、月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』編集部と、東京コンサルティング代表の石堂一成氏が共同で務める。それぞれ、CIOが参画する中立的な勉強会である「日経情報ストラテジー CI
第1回に続き、iアプリの動作環境となるJavaのプロファイル(ある特定の動作環境に合わせたJavaの機能セット)の発展とそれらの特長を解説していこう。 DoJa-3.5――mova対応が終了し、FOMAだけが対象に 2004年、DoJa-3.5を搭載した「900i」シリーズが発売された。DoJa-3.5では、アプリケーションのサイズが100Kバイト、スクラッチパッドは400Kバイトとなり、DoJa-3.0よりかなりサイズの大きなiアプリの開発が可能となった。DoJa-3.5はmovaには対応せずFOMAのみとなり、より速い通信とより大きなコンテンツを扱うことを前提に作られた。 このDoJa-3.5とFOMAの通信との組み合わせによって新たな携帯電話のソリューションビジネスが加速したのもこの頃である。アプリ単体ではなく、サーバー側のシステムとの連携が進んだ。 DoJa-3.5には、DoJa-
「どーですか最近」と、コンサルタントをやっている知人に聞いてみたら、意外なことに「この不況でさすがに価格交渉は厳しくなったけど、依頼は逆に増えてきているかも」などという答えが返ってきた。「まあ、それだけ危機感が強まっているということかなぁ」と。 考えてみれば、私たちはこのところずーっと、危機感を抱きっぱなしである。バブル経済の崩壊でえらいことになって、ちっとも回復できないまま日本は長期にわたる不況期に突入し、後に「失われた10年」とか「いや20年」とか呼ばれることになった。「このままではマジヤバイかも」と多くの企業が危機感のボルテージを上げ、新興国の目覚しい躍進ぶりを目の当たりにしてそれが一層高まり、世界不況の到来でとうとう沸点に達したということか。 「大変だぁ」ということで、多くの企業が現状を打破すべく「改革」をぶち上げた。節目では大規模なリストラを断行し、継続的に優良とされる企業を手本
iPhone/iPadの登場で、ユーザーインタフェース(UI)のデファクトスタンダード(事実上の業界標準)は、これまでの米マイクロソフト発から米アップル/米グーグル発へと変わり始めた。特にiPad以降は、「もうノートPCは不要」と話す利用者が増えるなど、“キーボードレス+フィンガータッチ”が受け入れられている。新UIの台頭は、企業情報システムの開発要件へも影響する。 ユーザーインタフェースが、情報システムの重要な要素であることは否定のしようがない。これまでは、メニューの表示方式やファンクションキーへの機能割り当てなどの多くが、マイクロソフトのWindowsや各種アプリケーションの仕様に沿ってきた。アプリケーションベンダーにすれば、「ユーザーが使い慣れたインタフェースに合わせれば、導入時の操作習得などが軽減されるため、新規参入やリプレースが容易になる」からだ。新たなソフトを導入しても、経験則
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