【パリ=山口昌子】ギリシャ全土に拡大した暴動の原因となった15歳の少年が警官の発砲で死亡した事件で、ギリシャ当局は10日夕(日本時間11日未明)、発砲した警官(37)を殺人容疑と不法に武器を使用した容疑で逮捕した。同国の司法筋が同夜、明らかにした。現場に一緒にいた警官の同僚(31)も共犯容疑で仮拘置された。 6日に発生した事件は同日、隣国スペインやイタリアにも波及。スペインの首都マドリードでは200人の若者が抗議デモを展開。市中心の警察署が襲撃され、警官数人が負傷し、若者11人が逮捕された。 イタリア・ローマでも抗議デモで警官5人、兵士1人が負傷した。