「二標本の検定(Two Sample Test)」の例として、以前「F-検定(F-Test)」を紹介しました。二つの母集団があり、その分散が等しい場合、母集団の平均は等しいかどうかを F-分布を使って検定することができるのですが、これをさらに多くの母集団に対して一度にまとめて検定する手法として「分散分析法(ANalysis Of VAriance ; ANOVA)」というものがあります。ここでは、ANOVA を中心に紹介をしたいと思います。 1) 一元配置分散分析法(One-way ANalysis Of VAriance ; One-way ANOVA) k 個の母集団 (例えば装置ごとの製品処理時間やクラス別の学力テスト結果など) があり、各集団を Ai ( i = 1, 2, ..., k ) で表します。Ai から Ni 個の標本を抽出したとして、それを xij ( j = 1,
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