納豆、モヤシ、豆腐、味噌・醤油、きな粉など、大豆製品は日本で大いに発達しているが、日本独自の食品ではない。アジアでは大豆製品の利用が広がっている。極東アジアの人々の必要タンパク質の12%が大豆食品から得られているといわれる(Kipleら2000)。この点を確かめるためFAOSTATにより、大豆の食用消費量の国際比較グラフを作成した(食料消費を食料の生産、輸出入、在庫、加工など供給面から追っている統計なので供給量という用語が用いられるが消費量と同義である)。 FAOの統計によると大豆の食料消費(食用油加工用消費や飼料等の非食用消費を除く)と消費カロリーの世界トップ5(2007年)は、下表の通りである。 (資料)FAOSTAT 日本では、肉類消費が普及する以前は大豆製品が重要な蛋白供給源として食生活の中で重視されていた(図録0280)。現在でも豆腐、納豆、豆乳など日常の食生活になじんだ食品であ