前回の1.10001・・・は最初に証明された超越数の10倍でした。 私が積読してあることで名高い「人月の神話」には、つぎのようなくだりがあります。 私にフローチャートを見せられて、テーブルを見せないとしたら、私はずっと煙に巻かれたままになるだろう。逆にテーブルが見せてもらえるなら、フローチャートは大抵必要なくなる そういうことで、mrubyのJITの解説第二回目はデータ構造です。 よく言われることですが、mrubyには大域変数が無く代わりにstate構造体(mrb_state)を定義してそのポインタをほぼすべての関数に引数として渡すようにしています。このような構造はVMを複数作れるとか嬉しいことが多いのですが、mrubyのJITに関しても恩恵にあずかっています。この恩恵については後で説明しますが(伏線回収できるかな?どきどき)、mrb_stateにちゃっかりJITで使う変数も忍ばせています