妻が2人目の子どもを希望するどうかは、経済状況にゆとりがあるかより、夫が育児をするかどうかのほうが大きな要素になっていることが厚生労働省の研究班の調査で分かりました。研究班は「仕事が忙しく育児に参加できない男性が多く、少子化を改善するためにも企業の協力が必要だ」と話しています。 厚生労働省の研究班は、去年4月から5月にかけて、生後数か月の乳児が1人いる全国の女性およそ9300人に子育ての状況を尋ね、2人目の子どもを希望するかどうか調べました。 その結果、夫が子どもと遊んでいると答えた妻は、そうでないと答えた妻より、2人目の子どもを希望する割合が3.15倍高かったほか、夫が育児をすると感じている妻は、そう感じていない妻より2.91倍高かったことが分かりりました。一方、経済状況にゆとりがあると感じている妻とそうでない妻とでは、1.13倍と大きな差はありませんでした。 調査を行った山梨大学の山縣