無人飛行船研究を中止へ=広報施設は28日閉鎖−宇宙機構 無人飛行船研究を中止へ=広報施設は28日閉鎖−宇宙機構 宇宙航空研究開発機構の立川敬二理事長は9日の記者会見で、行政刷新会議の事業仕分け結果への対応策を明らかにした。無人飛行船の研究中止を検討し始めたほか、東京駅丸の内北口前にある広報施設「JAXAi(ジャクサアイ)」を今月28日で閉鎖。近くのビルにある事実上の本社、東京事務所も、2012年度から賃料の安い場所に移転する。 無人飛行船の研究は、かつては大型船を高空に常時滞在させ、通信・放送や地上観測に使う「成層圏プラットホーム」構想として行われていた。03年には茨城・日立港で飛行船を成層圏まで飛ばすことに世界で初めて成功したこともあり、近年は災害監視などへの利用を研究していた。航空技術関連は今後、航空機の安全性向上や騒音低下などの研究開発に重点を置く。(2010/12/09-15:4