2016年12月01日10:03 カテゴリ この世界の片隅に ■「日本語字幕がついている日本語版」というバージョンで観た。字幕はレイアウトを邪魔して見づらいことこの上なかったが、戦時歌謡や玉音放送は字幕があって助かった。 ■「この世界」が素晴らしいのは話を「妖怪」から始めること。妖怪は民主シュギだの近代だのが始まるずっと前からいて、人間を見つめ続けている。童話や神話のイメージを冒頭にもってくるのはハリウッド映画のメソッドっぽい。そして二幕目あたりに主人公ではない誰かが、作品のテーマをさりげなく語ってるんだ。 「浪がうさぎみたいに見える」のは、宮部みゆきの「孤宿の人」ですよね(ちなみに海が荒れる凶兆)、人取り鬼や座敷童の登場の仕方も宮部みゆきっぽいと思った。 ■考えてみれば「悲しくてやりきれない」というのはスゴイ歌だ。ほかの歌は「悲しくてやりきれない」というのを言葉にしたくないから、津軽海峡