かつてプラモデルと言えば、自動車、船、飛行機が三種の神器的な存在感を示していたものだが、今ではその様相は様変わりしている。5月8日から12日まで開催された「第62回 静岡ホビーショー」でプラモデルを中心とした会場を覗いてみても、勢いのあるのはガンプラやフィギュアのブースで、かつての三種の神器はどうも旗色が悪い。 そんなプラモデルを自社で作り、販売しているのはタミヤ模型を筆頭に長谷川模型の株式会社ハセガワ、青島文化教材社、童友社などで、これに加えて海外のプラモデルを輸入する有限会社プラッツなどが自動車のプラモデルを扱っているが、どうしても素材を古いものに求める傾向があることと、特に輸入品の場合、やはり円安が大きく災いして価格がかなり高めになってしまう。もっとも製作に金型が必要なプラモデルはどうしても開発経費が掛かるので、新規のモデルをかつてのように頻繁に出せる状況にはないようだ。 ◆1分の1