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ブックマーク / s-scrap.com (10)

  • マザー・テレサの「名言」と効果的な利他主義

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 慈善なのか偽善なのか 「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」 「大切なことは、遠くにある人や、大きなことではなく、目の前にある人に対して、愛を持って接することだ」 「日人は他国のことよりも、日のなかで貧しい人々への配慮を優先して考えるべきです。愛はまず手近なところから始まります」

    マザー・テレサの「名言」と効果的な利他主義
    maturi
    maturi 2021/03/08
    「望遠鏡的博愛」ディケンズ(荒涼館) エスターはジェリビー夫人に対して「望遠鏡で地平線を見渡して義務を探し求める」前に、「ご自分のお宅の務め」を果たすべきだ
  • 第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由

    いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 どう向き合うべきなのか? 「トロッコ問題」についてご存知の方は多いだろう。 この思考実験は、日では2010年に翻訳されたマイケル・サンデルの『これからの正義の話をしよう』で取り上げられて、NHKの「ハーバード白熱教室」でもサンデル教授が学生たちにトロッコ問題を投げかける姿が放映されたことで、多くの人の印象に残ることになった。 哲学の論文というかたちでトロ

    第4回 トロッコ問題について考えなければいけない理由
    maturi
    maturi 2021/02/10
    ”て、景気回復すれば税収が増えるので、福祉の財源問題が一挙に解決するんですよ” https: //twitter.com/chronekotei/status/432552242583851009 ”限りは必ず存在する。いくらパイが大きくなったところで、どこかの時点でそのパイを
  • 第六書簡 ハラール認証について – 晶文社スクラップブック

    人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 「ハラール認証」制度などない 飯山陽 ハラールとは「許されたもの」 日でもハラールという言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えてきました。ハラールとはアラビア語で、イスラム教の戒律において「許されたもの」の意味です。 ハラールは日では、来日するイスラム教徒の観光客を歓迎する「おもてなし」の主旨や、在日イスラム教徒の利便性のため、あるいはより広く多文化共生の文脈で、「ハラール認証を獲得することはよいことだ」とい

    第六書簡 ハラール認証について – 晶文社スクラップブック
  • 第11回 フェミニスト3.0──反緊縮と女性たちの運動

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第11回。#Me Tooムーブメントが世界的に広まるなか、英国ではDV被害者・経験者らの反緊縮運動が盛り上がりを見せている。緊縮財政は、DV被害者に対するサポート環境をも劣悪化させた。下からの女性運動と反緊縮とがリンクする必然性が伝わるレポート。 2月18日、英国アカデミー賞授賞式が行われ、アンジェリーナ・ジョリーやジェニファー・ローレン

    第11回 フェミニスト3.0──反緊縮と女性たちの運動
    maturi
    maturi 2018/03/27
    「♯Free Periods」は、緊縮財政で家計が苦しくなった貧困家庭の娘たちが毎月の生理用品を買えずに学校を休んでいることが明らかになったため、十代の女の子たちが中心となって立ち上がった貧困層の女学生たちへの生理用
  • 第8回 ポストEU離脱騒動の英国は、ストの時代 -Workers FROM all lands, unite!―

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載、その第8回。マクドナルドでストが打たれるなど、英国の労働者たちが闘いはじめた。この闘う労働者たちが、メディアで語られるステロタイプな労働者階級像を打ち破り、真に団結するための条件とは? 英国でマクドナルドの従業員たちがストライキを行ったことが世界中で報道された。英国でマクドナルドが開店して初めてのストであり、従業員たちは労働環境の改善や賃金の

    第8回 ポストEU離脱騒動の英国は、ストの時代 -Workers FROM all lands, unite!―
    maturi
    maturi 2017/09/20
    隣に立つべき者どうしを切り離し、互いを侮蔑させ合って統治してきた人々が、労働者のコミュニティを他と同じく価値ある共同体として扱い()ば、労働者の街のリアルな排外主義やレイシズムは乗り越えられるのだ。
  • 第4回 トニー・ブレアの政界復帰と「クール・ブリタニア」の罪

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第4回は、6月に総選挙を控える英国で話題を呼ぶ、トニー・ブレアの政界復帰宣言に対する批判的分析を。マクロン新仏大統領とブレアの共通点とは? ブレア・リターンズ 元英国首相トニー・ブレアが政界復帰する。復帰と言っても、議員に立つ気はないようだが、「反ブレグジット」勢力をまとめるために、前線に立って政治活動を行うと宣言した。 ブレアは、元労働党党

    第4回 トニー・ブレアの政界復帰と「クール・ブリタニア」の罪
    maturi
    maturi 2017/05/19
    「英国スゴイ」と「グローバリズム」は、しばらくはうまく並走しているように見えた。が、両者がだんだん離れ、ひずんだ果てに現代の英国のカオスがあったのではないか。
  • 第3回 登場人物を自殺させる

    精神科医、春日武彦さんによる、きわめて不謹慎な自殺をめぐる論考である。 自殺は私たちに特別な感情をいだかせる。もちろん、近親者が死を選んだならば、「なぜ、止められなかったのか」、深い後悔に苛まれることだろう。でも、どこかで、覗き見的な欲求があることを否定できない。 「自分のことが分からないのと、自殺に至る精神の動きがわからないのとは、ほぼ同じ文脈にある」というように、春日さんの筆は、自殺というものが抱える深い溝へと分け入っていく。自身の患者さんとの体験、さまざまな文学作品などを下敷きに、評論ともエッセイとも小説ともいえない独特の春日ワールドが展開していきます。 ミステリ小説ではさまざまな謎が提示される。しかし謎を支えるトリックだとか解決のプロセスよりも、謎そのものに「技あり!」と言いたくなるものがあって、たとえばE.D.ホックの短篇「長い墜落」ではビルの21階にあるオフィスのガラス窓を破っ

    第3回 登場人物を自殺させる
    maturi
    maturi 2017/04/12
     春日武彦兄!
  • 第3回  ブレグジットの前に進め:コービン進退問題とヴァルファキス人気

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第3回は、ブレグジット以降、ただただひたすら「後ろへ」つきすすんでいるかに見えるUK左派リベラルの混迷と、それとリンクした野党の凋落ぶりについてのレポート。 なぜか左派こそノスタルジック 「上でも下でもなく、右でも左でもなく、ただただひたすら前へつきすすめ」という文章を栗原康さんが『死してなお踊れ 一遍上人伝』(河出書房)で書いておられ、ふっ

    第3回  ブレグジットの前に進め:コービン進退問題とヴァルファキス人気
    maturi
    maturi 2017/04/12
    ははは”米国と欧州の両方で機能する新たなニューディール政策を推進することだけが、西側で暮らす多くの人々の、自分の生活やコミュニティに対する主権を回復させることができる。”
  • 第2回 「連帯せよ、謙虚に」: スペインのポデモスはいま

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第2回は、スペインの急進左派「ポデモス」のドキュメンタリー映画についての話題から、分裂を繰り返しがちな左派が学ぶべき教訓について。 『政治のトリセツ』 ベルリン国際映画祭で、2014年に結党されたスペインのポデモスのドキュメンタリー映画が上映された。監督はマドリッド生まれのフェルナンド・レオン・デ・アラノア。音楽は『バードマン あるいは(無知

    第2回 「連帯せよ、謙虚に」: スペインのポデモスはいま
    maturi
    maturi 2017/04/12
    ばならない。だが、政治とは同時に、月末には食べることができなくなる家庭であり、学校の保護者会であり、授業料が払えない学生であり、年金で生活苦に追い込まれて医療費が払えない老人でもある」
  • 第1回 「コービン2.0」は英労働党党首のトランプ化を意味するのか

    イギリスがEU離脱を決め、アメリカではトランプ大統領が誕生。今年、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選など重要な選挙が行われる欧州では、「さらにヤバいことが起きる」との予測がまことしやかに囁かれる。はたして分断はより深刻化し、格差はさらに広がるのか? 勢力を拡大する右派に対し「レフト」の再生はあるのか? 在英歴20年、グラスルーツのパンク保育士が、EU離脱のプロセスが進むイギリス国内の状況を中心に、ヨーロッパの政治状況を地べたの視点からレポートする連載。第1回は「労働党党首コービンがトランプ化している?」というトピックから。 労働党党首コービンがヴァージョンアップ? 新年早々、英国メディアに「コービン2.0」という言葉が出現した。コービンの側近が言い出したらしいこの言葉、どうやら「Mrマルキシスト」こと労働党党首ジェレミー・コービンの新春のイメージ・チェンジを意味しているらしい。 英国では1

    第1回 「コービン2.0」は英労働党党首のトランプ化を意味するのか
    maturi
    maturi 2017/04/12
    この国に、誰でも無料で医療サービスが受けられるこの国の制度に、英国の人々は想像以上に誇りを抱いている。
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