デュシャンの「泉」は芸術作品なのか 京都産業大学文化学部 国際文化学科 中奥 久美 はじめに ゼミでの発表を終えて、「デュシャンとの対話」ジョルジュ・シャルボニエ(北山研二 訳 みすず書房)という、対話集を読んで見てデュシャン自身の考えに触れる機会があった。本人の言葉を聞くことで、この理解しがたい芸術を理解する手助けに大いになるに違いない。マルセル・デュシャンと西洋の「美」の概念の元になっているプラトンの美の観念とを比較しつつ考えていこうと思う。 最も有名な水洗装置 マルセル・デュシャンはフランス出身の20世紀美術に大きな影響を残した芸術家である。「レディ・メイド」という既製の物体をそのまま、あるいは若干手を加えただけのものをオブジェとして提示した作品の中に「泉」という作品がある。この作品は1917年にデュシャンが匿名で展覧会に出展し、結局他の審査員の不興をかって展示はかなわなかった。
ドイツ人の働き方 京都産業大学文化学部 国際文化学科 有友里枝 はじめに 4月から社会人として働くにあたり、働き方やライフスタイルに興味が出てきた。そこで、労働時間が短いと言われているドイツ人の働き方をみていくことで、日本とは異なる文化の違いをみていきたい。そして、労働において他国はドイツのどこを見習うべきなのか、ドイツはこれからどこを変えていくべきかを考えていく。 1.ドイツ人にとって労働とは? ドイツ人にとって、労働とは何なのだろうか。遡ってみると、聖書の中でアダムとイブは禁断のりんごを食べてしまったがために楽園を追放され、労働を強いられた話がある。その「労働は罰である」という考え方は、いまだドイツ人の脳裏のどこかに存在するのではないだろうか。だから、労働時間を出来る限り少なくしようと考える。仕事の集中度を高め、昼食の休憩を短くしてでも早く家に帰り、プライベートを大切にする。
18・19世紀イギリスの衛生状態 京都産業大学文化学部 中野 洋子 イギリスのロンドンと言えば、憧れの地である。そんなイギリスでは18世紀後半から19世紀に産業革命があった。さぞかし、きらびやかな人々の生活が見られることだろうと思って調べてみた。しかし実際は、製鉄業・炭坑業・機械工業など技術面ではすさまじい発展をとげた一方、人々の習慣や町の設備は中世のままで、発展についていっておらず、衛生状態もひどかったようだ。貧民の生活はひどすぎるものだし、貴族の生活も貧民よりはましだが現代と比べればひどく不潔な生活を送っていた。そんな18世紀・19世紀のイギリス・ロンドンの衛生状態について調べてみた。 イギリス・ロンドンの衛生状態についてまとめるにあたって、人々の生活を不衛生にしているものは何かということに焦点を当てた。一つは、人々の健康を害する制度・習慣であり、もうひとつは、人々と水の関係である。ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く