印刷 メール 〈ますます勝手に関西遺産〉阪神間女子 もってモテ 親和中・女子高生たちは、デニムバッグが大好き。学校指定の「白カバン」と一緒に使っている=神戸市灘区、諫山卓弥撮影 ■ファミカバン(ファミリアのデニムバッグ) 5年前、街で「あれ?」と思ったことがある。制服の女の子が、みんな似たような手提げカバンを持っている。青い布地にかわいいアップリケ。場所は、兵庫県西宮市。調べると、阪神間女子の必須アイテム、子ども服メーカー「ファミリア」(神戸市)のデニムバッグだった。 元は1950年代、幼稚園〜小学低学年向けのピアノのレッスン用かばんだった。60年代に平デニム地になり、70年代に女子校生に広まったという。今も約80%は関西で売れ、うち6、7割は阪神間だという。 手に取ると、お母さんの手作りのような温かみがある。と思ったら、なんと今でも、ファミリアの発注を受けて、数十人の女性が自宅でししゅう