前の日記( https://koikesan.hatenablog.com/entry/20080303 )で『ミノタウロスの皿』のヒントとなったであろう、いくつかの先行作品について書いた。そこで今回は、私が以前あるところで書いた『ミノタウロスの皿』をめぐる文章を、加筆修正して掲載したい。 (以下の文章は、作品のストーリーや結末に具体的に触れているので、未読の方はお気をつけを) 『ミノタウロスの皿』を最初に読んだのは十代の前半だったろうか。小学館のゴールデン・コミックス異色短編集でこの作品に巡り会った。 コミックスの表紙のイラストが異様に不気味で、一瞬読み始めるのを躊躇してしまった(笑) 藤本先生ではない人物が表紙イラストを描いているのを、当時は不思議に感じたものである。 『ミノタウロスの皿』のストーリーは、宇宙船の乗務員である地球人青年がイノックス星に不時着するところから始まる。(この冒