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ブックマーク / koikesan.hatenablog.com (6)

  • 『ミノタウロスの皿』から感じたこと - 藤子不二雄ファンはここにいる

    前の日記( https://koikesan.hatenablog.com/entry/20080303 )で『ミノタウロスの皿』のヒントとなったであろう、いくつかの先行作品について書いた。そこで今回は、私が以前あるところで書いた『ミノタウロスの皿』をめぐる文章を、加筆修正して掲載したい。 (以下の文章は、作品のストーリーや結末に具体的に触れているので、未読の方はお気をつけを) 『ミノタウロスの皿』を最初に読んだのは十代の前半だったろうか。小学館のゴールデン・コミックス異色短編集でこの作品に巡り会った。 コミックスの表紙のイラストが異様に不気味で、一瞬読み始めるのを躊躇してしまった(笑) 藤先生ではない人物が表紙イラストを描いているのを、当時は不思議に感じたものである。 『ミノタウロスの皿』のストーリーは、宇宙船の乗務員である地球人青年がイノックス星に不時着するところから始まる。(この冒

    maturi
    maturi 2024/01/12
    『ミノタウロスの皿』は単行本で読むと全36ページの作品だが、初出誌を見ると22ページ。つまり藤子F先生は単行本収録時に22ページの作品を36ページに加筆したのである。実に14ページ分も加筆されている
  • 『ミノタウロスの皿』と『猿の惑星』『ガリヴァー旅行記』『猿婿入り』 - 藤子不二雄ファンはここにいる

    先々月の話になるが、映画『猿の惑星』(1968年公開)と『続・猿の惑星』(1970年)のレンタル落ちビデオが、それぞれ100円で売っていたので購入した。 『猿の惑星』は何度観ても面白い。相対性理論のウラシマ効果から始まって、未知なる異世界の冒険、人間と猿の立場の逆転、科学と宗教の相克、痛烈な文明批判などなど、SFの魅力が分かりやすいかたちでふんだんに盛り込まれていて、“センス・オブ・ワンダー”の面白さにどっぷりとひたれる。 『猿の惑星』を初めて観たのは、子どものころテレビで放送されたときだった。衝撃的な結末と猿のメイクのリアルさに驚嘆した。世界が裏返るかのような意外性のあるどんでん返しの結末を観たときは、当にショックだった。 猿のメイクのリアルさも、子ども心に鮮烈に焼きついた。猿を演じている役者さんたちは着ぐるみをかぶっているはずなのに、その着ぐるみの目や鼻や口が物の生き物のようにリア

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    maturi 2024/01/12
    2008 この「ビデオ」とはVHSテープだろうか DVDだろうか
  • アニメ『フータくん』のパイロットフィルム、歴史的発見 - 藤子不二雄ファンはここにいる

    長年のあいだその存在が噂されながら幻であり続けていたアニメ『フータくん』のパイロットフィルムが、ついに発見されました。アニメ史上に刻まれるであろう、歴史的な発見です。 『フータくん』は、正式なテレビアニメ化は実現しなかったものの、アニメ化の企画が持ち上がってパイロットフィルムが制作され、広島をはじめ一部地域ではそのパイロットフィルムがテレビ放送されました。 そういうところまでは、熱心な方々の調査で確認されていました。 しかし、当のパイロットフィルムの所在は不明のまま、長いあいだ幻の作品、謎の作品であり続けていたのです。 当ブログでも、2006年時点で得られた情報から『フータくん』パイロットフィルムの謎を追ったことがあります。 https://koikesan.hatenablog.com/entry/20061207 そんな長らく謎に包まれていた幻のパイロットフィルムがついに発見されたこと

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  • 藤子不二雄A『マボロシ変太夫』 - 藤子不二雄ファンはここにいる

    当ブログ、7月12日の記事で、藤子不二雄Aランド完結を機にこのレーベルで読める各作品を紹介していきたい、というようなことを書いた。今日は、その第1弾として『マボロシ変太夫』をとりあげたい。 『マボロシ変太夫』の初出と単行は以下のとおり。 初出:「週刊少年キング」昭和46年32号〜昭和47年12号連載 単行:「スターコミックス」全2巻(昭和56年/大都社) 「藤子不二雄ランド」全2巻(平成元年/中央公論社) 「藤子不二雄Aランド」全2巻(平成16年/ブッキング) 『マボロシ変太夫』は、ひとことで言えば少年向けナンセンスギャグマンガだ。その独特のハチャメチャ感やシュールさ、奇妙なテイストから、そこそこ読者を選ぶ作品だと思う。「週刊少年キング」連載時も、大きな人気は獲得できなかったようだ。とくに連載終盤は、人気を得るためのテコ入れか、藤子A先生が飽きてしまわれたのか、連載当初の設定を放棄して

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    maturi 2022/08/17
  • 『シンジュク村大虐殺』『五百億円の鼡』単行本初収録決定! - 藤子不二雄ファンはここにいる

    今月30日発売の『藤子不二雄A ビッグ作家 究極の短篇集』(小学館)に、これまで一度も単行に収録されておらず、封印作品のごとき扱いだった『シンジュク村大虐殺』と『五百億円の鼡』がついに収録されます! ▼第1話/黒イせぇるすまん▼第2話/ひっとらぁ伯父サン▼第3話/B・Jブルース▼第4話/赤紙きたる▼第5話/田園交響楽▼第6話/五百億円の鼡▼第7話/シンジュク村大虐殺▼第8話/北京填鴨式▼第9話/水中花▼第10話/マグリットの石 http://www.shogakukan.co.jp/comics/detail/_isbn_9784091850799 『シンジュク村大虐殺』は、タイトルが示すとおり、無法で理不尽な超残酷劇で、ストーリーは単純ながらインパクト絶大です。以前藤子A先生が「この作品、気に入ってるんだよ〜」とおっしゃっているのを先生の口から直接聞いたことがあります。昭和40年代に起

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    maturi 2022/04/14
  • リスト漏れ藤子マンガが発掘される! - 藤子不二雄ファンはここにいる

    新年を迎えて間もなく藤子的に大きな新発見がありました。 今月8日のことです。En Mshrさんという方がTwitterでその貴重な情報をあげてくださいました。 https://t.co/UTaMweGCuQ 藤子先生のリスト漏れ作品が発掘されたのです! その作品は、「中国語」(大修館書店)という語学テキスト誌の1975年4月号から76年3月号にかけて連載されました。「文:富井義則 え:藤子不二雄」とクレジットされています。この「藤子不二雄」とは、絵柄からしてⒶ先生のほうですね。『劇画 毛沢東伝』(「週刊漫画サンデー」1971年1月2日号~5月1日号連載)を描いた漫画家、ということで依頼があったのでしょうか。 とくに作品タイトルはない感じですが、“会話”ページに掲載されているので、タイトルは仮に『会話』としましょう。 それにしても、この情報には驚きました。 藤子マニアや研究家が地道かつ精力的

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