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ブックマーク / morinaoto.hatenadiary.jp (4)

  • 矛盾の「解決」 - もどきの部屋 education, sociology, history

    リンク先引用文末尾、「生活」と「能力」のアポリア。 それは賃金制度が解決すべき「分配の正義」と「交換の正義」のダブルバインドの、現代における特殊日的な現われだとひとまずはいえる。 賃金は労務の対価として市場における「交換の正義」に従うべきであるが、他方で労働者が生計を立てる原資として「分配の正義」にも従うべきである。「働きに応じて」、同時に「必要に応じて」。だが「働き」と「必要」とは多くの場合矛盾する。「働き」の乏しさと「必要」の大きさとは、しばしば同じ要因の帰結だからである。これが賃金制度が普遍的に直面するダブルバインドである。 賃金制度はこの矛盾を整合的に解決する必要がある。ひとつは欧米の職務(ジョブ)型社会が導出した解である。すなわち、あくまで賃金は市場における「交換の正義」に従わせ、「職務」の対価として位置づける。同一労働同一賃金の原則である。労働市場の集団的プレイヤーとしての労

    矛盾の「解決」 - もどきの部屋 education, sociology, history
    maturi
    maturi 2017/07/22
     引用元の濱口氏の文章を消化している|興味深い
  • 『絶望の国の幸福な若者たち』雑感 - もどきの部屋 education, sociology, history

    既視感 古市憲寿さんの『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、2011年)というを読んだ。先月末のテレビ朝日「朝まで生テレビ」でのお題になる程度には話題になっただ。 著者は1985年生まれの26歳(刊行時)。この若さですでに『希望難民ご一行様:ピースボートと「承認の共同体」幻想』(光文社新書、2010年)とあわせて2冊目の単著。著者自身が「若者」世代だという位置づけも加わって、マスコミの話題にはなりやすく、またそれゆえにずいぶんと毀誉褒貶も激しい。大人気ない罵倒や感情的な表現に流れた反発・批判も寄せられたようである。そのなかには著者の肩書が「社会学者」となっていることに向けられたものもあった(どうでもよい)。 私はというと、率直に言って、面白かった。「若者論」の体裁をとった現代日社会論である(現代日の「一億総若者化」というのも書の主張するところである)。読み始めてから一気に読了まで

    maturi
    maturi 2012/06/17
    なんとなくこのメソッドで佐藤俊樹氏批判も可能ですよな…と思ってブログ内検索したら5か所?くらいで言及されていた
  • 私語する学生、居眠りする学生 - もどきの部屋 education, sociology, history

    学生の受講態度のだらけぶりに呆れ果ててしまって、もう大学で教鞭をとる気も失せるほどらしい(伝聞)。 たしかに、講義中に私語する学生はいるし、居眠りしている学生もいる。後者は他の受講生の邪魔をしていないぶん前者に比べればどうということもないはずだと思うのだが、何時間もかけて講義ノートや配布資料を準備した教師の側からすれば許しがたい受講態度と映るのかもしれない。教える側にとって自分が教えている内容が有する価値というのは自明でもある。それに価値を見出さない(かに見える)学生の姿は許容しがたいものに違いない。 ......などとわかった風に書いてみたが、正直に言うと、そういう教師の発想というのは私にはちょっとよくわからない。あなたは講義中に居眠りしたことがないのか、あるとすればどのような講義の時にそうだったか、と問うてみたい気もする。 しかし私語は教師としては困る。真剣に講義を聞こうとしている学生

    私語する学生、居眠りする学生 - もどきの部屋 education, sociology, history
  • (理論科研の予習をかねて)戦後日本の社会構想 - もどきの部屋 education, sociology, history

    高原基彰(2009)『現代日の転機―『自由』と『安定』のジレンマ』日放送出版協会. いただいてからずいぶんほっぽってたので(すみません)... 「73年の転機」以降を「現代日」と把握する見方というのは“あり”かもしれん. 国際的に普遍的な動向と日に固有の歴史的文脈とを分節することで,「73年の転機」以降の「福祉国家から新自由主義へ」という国際的な潮流に反して日ではいくつかの政治的・思想的な「ねじれ」が発生したことを歴史的に跡づけ,オルタナティヴな社会構想が見当たらない閉塞した現在の日政治的・思想的現状に風穴を開けようとする意欲作. 著者によれば,戦後日を規定した3つの社会構想は,むしろ「73年の転機」以降にこそ政治理念としても社会制度としても完成をみる.これが日に固有の歴史的文脈を形作る.さてその3つの社会構想とは,「自民党型分配システム」「日的経営」「日型福祉社会」

    (理論科研の予習をかねて)戦後日本の社会構想 - もどきの部屋 education, sociology, history
    maturi
    maturi 2010/01/12
    高原基彰(2009)『現代日本の転機―『自由』と『安定』のジレンマ』のまとめ
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