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ブックマーク / note.com/yagena (5)

  • 書評:なぜ男女の賃金に格差があるのか|安田 洋祐

    さきほど2023年度のノーベル経済学賞の会見が行われ、労働経済と経済史を専門とする クラウディア・ゴールディン氏|ハーバード大学教授 の受賞が発表されました。おめでとうございます🎉 Ill. Niklas Elmehed © Nobel Prize Outreach女性の受賞は、エリノア・オストロム氏(2009年)、エステル・デュフロ氏(2019年)に次いで3人目、女性の単独授賞は初めての快挙となります。 受賞理由は「女性の労働市場における成果についての私たちの理解を前進させた」(for having advanced our understanding of women’s labour market outcomes)こと。 詳しい解説については、こちらの公式ウェブサイトをご参照ください。 さて、大変タイムリーなことに、ゴールディン氏の研究の集大成とも言える翻訳書『なぜ男女の賃金に格

    書評:なぜ男女の賃金に格差があるのか|安田 洋祐
    maturi
    maturi 2023/10/10
    カギを握るのは「時給プレミアム」だ。長時間または不規則な勤務で時間当たりの賃金が上がる場合に、その割増分(=時給プレミアム)が大きい職種では、職場で長時間待機するような働き方が有利となる。
  • 「経済学の十大原理」って宗教なの?|安田 洋祐

    世界的なベストセラーとして有名な、ハーバード大学のマンキュー教授による経済学の入門テキスト『マンキュー入門経済学(第3版)』。冒頭の第1章で、経済学の基的な考え方を「経済学の十大原理」という(やや仰々しい名前を付けて)紹介しているのが特徴的です。この“原理”のうちの一つ ・第5原理:交易(取引)は全ての人をより豊かにする について、[マクシム(経世済民)]さんという方のつぶやきを起点として、Twitter上でさまざまな意見(おおむね、マンキュー教授や経済学について否定的・懐疑的なものが多い印象)が交わされていました。 経済学の教科書を開くと、まず最初に「十大原理」なるものが書いてあるんですよ。 「交易は皆を豊かにする」みたいなのがね。 自由貿易は常に正しいと、まず最初に洗脳するわけ。 そこに理由の説明は一切ない。思想の押しつけ。 経済学は宗教なんだよ。 (リンクはこちら) マンキュー教

    「経済学の十大原理」って宗教なの?|安田 洋祐
    maturi
    maturi 2021/05/31
    経済学を宗教と形容するのは自由です。ただ、せっかくでしたら、“経典”の中身や内部で進む“宗教改革”についても、より多くの方に関心を持って頂けると嬉しいです。
  • スライドで分かる「K値」の考え方|安田 洋祐

    前回のnote記事 ・K値が導くコロナ収束への道 で紹介した論文の著者である中野貴志先生から、直接ご連絡を頂きました!「K値」の考え方・使い方を紹介する、とても分かりやすいスライド資料をお送り頂いたので、以下で(許可を頂いた上で)公開させて頂きます。 今回の記事では、「K値とは何か?」「どういった点で優れているのか?」といった基礎的な内容に関するスライドをご紹介します。次回の記事では、応用編(?)として「K値を用いた都道府県ごとの分析」をご紹介します。そちらも合わせてご参照ください。 資料に目を通して頂く前に、中野先生の次のメッセージをご紹介します。 「まず、5分間使って以下のWebページを見てください。 https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html?kw=japan 人口100万人あたりの感染者数でJapanが選ばれた状態に

    スライドで分かる「K値」の考え方|安田 洋祐
  • 貧困を減らす実験アプローチ|安田 洋祐

    年度のノーベル経済学賞が14日夜(日時間の18時45分頃)に公表され、 ・Abhijit Banerjee(MIT) ・Esther Duflo(MIT) ・Michael Kremer(Harvard) の3名が選ばれました! 受賞理由は “their experimental approach to alleviating global poverty” 「世界の貧困を軽減するための実験的なアプローチ」 に対して。デュフロ教授は経済学賞で最年少の受賞者(なんと46歳!)で、女性としては2009年のエリノア・オストロム教授に続いて二人目。いずれも素晴らしい快挙ですね!ご人も電話インタビューの中で、早すぎる(?)受賞に少し驚かれているようでした。 【関連書籍】 『貧乏人の経済学―もういちど貧困問題を根っこから考える』はバナジー&デュフロ両教授による名著。未読の方はこの機にぜひ!経済学

    貧困を減らす実験アプローチ|安田 洋祐
    maturi
    maturi 2019/10/15
    外的妥当性……日本だけがデフレなのは、英米豪に比べてマネタリーベースの増やし高が足りなかったからである、同じレベルで増やせば解決していた。
  • 次なる資本主義を訪ねて:マクロ編|安田 洋祐

    フォーブスジャパン(オンライン)にて、岩佐文夫氏による私へのインタビュー記事が掲載されました。岩佐氏が担当する「次なる資主義を訪ねて」というシリーズの第2回目です。(ちなみに、第1回目はあの糸井重里氏!) 今回の投稿では、全4回のインタビュー記事のうち、マクロ経済に関係の深い前半2回分の草稿をまとめてご紹介したいと思います。後半2回分は以下のリンクをご参照ください。 ・次なる資主義を訪ねて:ミクロ編 第1回:昨今の「脱成長論」は富裕層の無責任だ (元記事へのリンク)岩佐:書籍『欲望の資主義』で、 安田先生は「成長を前提とした資主義はこれからも成り立つのか」という質問を経済学者たちにぶつけられていました。安田先生ご自身はどう思われていますか。 安田:「これからは資主義を諦めて低成長をしよう」という論調には、僕は反対です。そもそも資が資を生み出すというのが資主義の来的な意味で

    次なる資本主義を訪ねて:マクロ編|安田 洋祐
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