日本医師会の横倉義武会長は4月28日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されるアビガン(一般名:ファビピラビル)について、高齢者などハイリスクな患者に対して、入院初期からの投与を積極的に推進することを自民党に要望したことを明らかにした。高齢者などハイリスク患者では重症化や死亡リスクが高く、早期対応の重要性が指摘されている。アビガンをめぐっては中国の臨床研究などで早期投与の有用性も報告されていることも指摘。「ウイルスの増殖を何とか食い止めるという意味では重要になる」と強調した。 要望書は、4月27日付で、自民党の岸田文雄政務調査会長と田村憲久政務調査会長代理宛で、同日に田村政務調査会長代理に手渡した。 ◎「より早期に対応することが極めて重要」 横倉会長は、新型コロナウイルス感染症のなかには急激に重症化する症例が一定数あると説明。特に、高齢者のほか、高血圧などの循環器疾患、