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ブックマーク / www.niwaka-movie.com (21)

  • 最高系UMAコメディ『スモールフット』を見た!(ネタバレないよ!) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 スモールフットとはなんだろうと考えているうちに映画が始まり主人公はヒマラヤ山頂の隠れ集落に暮らすイエティ、イエティだからビッグフット、ビッグフットから見た人間は・・・スモールフット! なるほど。 その事情は映画ドラえもん『のび太とアニマル惑星』においてアニマル惑星に住む平和な高知能動物たちが、彼らが地獄星と呼ぶ荒廃した星に住む何者かをニムゲと呼んで恐れているのと結構近かった。 ニムゲとはもちろん人間である。でアニマル惑星の大人アニマルたちは彼らの神話に従い、災いをもたらすっぽい地獄星&ニムゲとは関わらないように極めて保守的で伝統的かつ牧歌的なアニマルたちだけの日々を送っているのであった。新しいものはなにも望まない。ただ平和に生きさせてくれ。 『スモールフット』のイエティたちも概ねそんな毎日だが、『アニマル惑星』の子どもアニマル・チッポくんもそうだったように、子どもイ

    最高系UMAコメディ『スモールフット』を見た!(ネタバレないよ!) | 映画にわか
  • カーペンターをその愛好家から守る | 映画にわか

    このまま遺作になってしまいそうな2021年現在ジョン・カーペンター最後の監督作『ザ・ウォード/監禁病棟』の確かパンフに載っていたのだがカーペンターファンの映画評論家かなんかが対談で「女子高生がカーペンター好きとか言ってたら嫌だもんw」とか言っていて、なにもこれが総意とは思わないが典型的なカーペンターファン男性の心情を見事に代弁しているなと思った。 ジョン・カーペンターといえば「男」の映画監督である。なぜならカーペンターの映画には男ばかり出てくるし男っぽいものばかり出てくるからである。まことに明快であるが果たしてカーペンターはそんなスッキリと筋の通った映画監督であっただろうか。多少色が付いても土産物屋に並ぶ工芸品のような男のB級映画を作り続ける職人監督というのが世に流布する一般的なカーペンター像っていうか映画雑誌とか映画とかでカーペンターが語られる時の切り口だが、そうした見方からするとどう

    カーペンターをその愛好家から守る | 映画にわか
  • 全作感想『ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022』 | 映画にわか

    感想って一応タイトルに書いちゃいましたけどぶっちゃけ映画館ではまだ『ザ・フォッグ』しか観てない。『ニューヨーク1997』と『ゼイリブ』も観に行くつもりですけどまぁでももう何回も観てるし超最高! みたいな感想にはならないよね。ふ~んみたいな。やっぱイイなぁ~ぐらいな。そんなもんだよ4Kレストア版で上映っていっても別に極端に印象の変わるような映画じゃないし…違う! そんな後ろ向きなことを言いたくてブログのエディターを開いたんじゃなかった! むしろカーペンターを囲む言説の後ろ向きっぷりに異議を唱えるために開いたんだった。 あのね世の中カーペンターを過去の人にしすぎ。こういう上映機会を作ってくれた配給会社の人には頭が下がりますけど惹句だってバックトゥ80sみたいな感じだし特集上映用に制作されたポストカードセットだってVHSデザインなんですよ。ポスターデザインもレトロ面白いのはわかる。凝ってるのもわ

    全作感想『ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022』 | 映画にわか
  • 四大怪獣大激突映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』の感想(激しくネタバレ) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 種の違いを超えて完璧に意思疎通してしまっていたが宇宙から飛来したどうぶつ巨大化凶暴化キメラ化エキスのせいで一度は仲違いしたドウェイン・ジョンソンと神秘的な白毛を纏った不死身の巨大ゴリラ神が再タッグを組んでシカゴの街で破壊の限りを尽くすこちらもどうぶつ巨大化凶暴化キメラ化エキスの餌となったというか自分から摂取してしまった巨大ハリネズミモモンガオオカミと巨大トゲトゲ無敵装甲エリマキアリゲーターに立ち向かうのだが超いいよこれ超いい、にっくき悪の怪獣に対峙する巨大ゴリラ神とドウェイン・ジョンソンのツーショット、明らかな体長差も種族の壁もガン無視して自然にフレームに収まりすぎてて超いいんだよ! 巨大不死身ゴリラ! 巨大ハリネズミモモンガオオカミ! 巨大トゲトゲ無敵装甲エリマキアリゲーター! 確かにおもしろいがもう1匹くらい怪獣が欲しい気がしたので出ないかなぁ出ないかなぁと待

    四大怪獣大激突映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』の感想(激しくネタバレ) | 映画にわか
  • 良かったです映画版『ルイの9番目の人生』感想 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 原作はリズ・ジェンセンという人のベストセラー小説らしく邦訳が出たのは2006年だそう。アマゾンの商品ページを見ると出版社コメントに「アカデミー賞監督アンソニー・ミンゲラによる映画化決定!」とある。 監督に文芸映画の巨匠を据えて進んでいた(?)プロジェクトがどう紆余曲折あって『ヒルズ・ハブ・アイズ』とか『ピラニア3D』の男気スプラッター監督アレクサンドル・アジャに回ってきたのかわからないが、アンソニー・ミンゲラの実子で俳優のマックス・ミンゲラが脚に加えて製作にも名を連ねているから少なくとも事故的なものではないだろう。よかったよかった。 いや、俺はアジャの人間ドラマ路線はずっと期待していたのでこうなって二重によかったですよ。『ヒルズ・ハブ・アイズ』は大好きなんですけどあれがいいんですあれが、家族ドラマの部分ね。 バケーション中の都会ファミリーがネバダの人ファミリーの

    良かったです映画版『ルイの9番目の人生』感想 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/15
    『ヒルズ・ハブ・アイズ』とか『ピラニア3D』の監督だったのか
  • 殺人マシーンになろう映画『Mr.ノーバディ』感想文(悪口注意) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 なんかこれあくまで個人的なイメージなんですけどこういう映画が好きな人って長いものには巻かれねぇとか弱いものは見捨てちゃおけねぇみたいな反骨精神があって義賊的で決して偉ぶったりはしないハードボイルドな良い人が多い気がするのであくまで俺の個人的感想とはいえこの映画を悪く言うのはなんとなく申し訳なさがあるんですけどまぁでもそこで忖度をしてしまったらなんか逆にハードボイルド良い人に失礼じゃねぇかみたいなところもあるからね、やっぱ正直がいちばんですから正直に悪口を言おう。 あのですね、なんていうか、いや別に面白いんだけどあぁこういうやつねって思ったね。俺の中ではオトコノコ・バイオレンス・コメディっていうジャンルで映画版の『キックアス』とか『ウォンテッド』とか『キングスマン』とかあとこの映画の監督イリヤ・ナイシュラーの前作でFPS的POVアクションの『ハードコア』とかと同じジャ

    殺人マシーンになろう映画『Mr.ノーバディ』感想文(悪口注意) | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/14
     強敵の不在 (俺ツェー映画の系譜
  • 『聖なる鹿殺し』の感想(オチバレは無いが若干ネタバレ含む) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 この映画の監督をスタンリー・キューブリックの名前を引き合いに出して褒める有名な感じの人を少なくとも三人は見たし有名じゃない人は三人以上見ているので(ちくしょうキューブリックがそんなに偉いのか…だいたい「次のキューブリック」的な文句が今まで何回繰り返されたというのか…いったい何人キューブリックがいるんだ…)「クッ!」って感じになる。「クッ!」って感じだ。映画は面白かったけど現在進行形で「クッ!」ってなってます。 なぜなら俺は『シャイニング』だってキューブリックの映画版よりもミック・ギャリスのテレビ版の方が好きな反キューブリックだから…まぁ映画版の方が遙かにアート的に優れてるじゃん的なことを言われたら否定する気も気概もありませんが(だが、俺に言わせればそもそも大衆作家のスティーヴン・キングにアートなど求めてねぇよという話なのである…) 映画と関係ないところまで腐したくな

    『聖なる鹿殺し』の感想(オチバレは無いが若干ネタバレ含む) | 映画にわか
  • あの頃に戻りたい映画『マリグナント 狂暴な悪夢』感想文(途中からネタバレあり) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 今の世の中はネタバレとかいうどうでもいいものに神経を尖らせすぎていると個人的に思っているので『マリグナント』がどういう映画かということはぶっちゃけ大したネタでもないので盛大にここでバラしてやりたくもあるのだがそこは私も大人です。ネタバレを踏みたくないセンシティブな人たちのためにネタバレは感想の後半に回してここから先はあぶないよの警告を入れた後に書くとして感想の上半分はあらすじも含めて完全ノーネタバレ仕様で書くとしよう。 しかしね当にですね大したネタじゃないんだよこんなのは。だってオープニングクレジットの演出をちゃんと見れば何の話かなんてその段階でわかるもん。わからないっていう鈍感な人もいるかもしれないですけどいやそれぐらいがんばってわかれよ。別に映画とかそんなに見てなくてもアニメとか小説とかゲームとか何かしらのフィクションに多少なりとも触れたことがあればあんなの意

    あの頃に戻りたい映画『マリグナント 狂暴な悪夢』感想文(途中からネタバレあり) | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/14
     あの駐車は十人がわろた
  • リアルジャスティス映画『ガンズ・アキンボ』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 日版予告編によればダニエル・ラドクリフ演じる主人公の冴えないプログラマー趣味がクソリプだそうで映画秘宝の紹介記事にもそう書いてあるしフィルマークスとかで他の人の感想を読んでもそう書いてあるし映画編でも主人公アキンボさんのやっていることは字幕で「荒らし」と出るがあれそんなイメージ悪いことしてたっけと思って映画データベースのIMDbに載ってるシノプシスを確認するとアキンボさんのやっていたことはsocial justice trollと書いてある。 social justice trollとはなにかと検索しても出てこないが英語圏にはsocial justice warriorというネット造語があるらしい。まぁなんかネットでリベラルっぽいことを言ってマウンティングしてくるような人を差す言葉だそうですが、これをタイトルに冠したゲームも作られて話題になったってわけで主人公

    リアルジャスティス映画『ガンズ・アキンボ』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/14
    炎上って必ず意見の衝突を拡大のプロセスに含むんですよ。何か悪いものがあってそこにみんなで火を投げて炎上するっていう一方的なプロセスではない。たとえば
  • さまよいノワール『ビューティフル・デイ』の感想 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 音楽がジョニー・グリーンウッドだそうで俺はレディオヘッドが耳にヒットしなかった人なのでグリーンウッドの音楽的背景などは知らんのですがあのラストシーン~エンドロールの流れに乗るグリーンウッドの美旋律に脳がアインシュテュルツェンデ・ノイバウテン(要スペルチェック)を被せて心情的フーガにしたのでそのへんルーツの一つとしてありそうな感じである。 ざっくりノイバウテンと言っても音楽性が幅広過ぎる気がするが具体的には『嘘の館』収録のノイズ組曲「Fiat Lux(光あれ)」で、曲が似ているというよりはサウンドトラックの楽曲構成に、なんなら効果音を含めた全体的な音の設計思想に類似点を検知したのですが、それにしてもこんな曲名であるから映画の原題『YOU WERE NEVER REALLY HERE』とも呼応してしまうし、ブリクサ・バーゲルトが祈るように歌い上げるその詞は殺し屋ホアキン

    さまよいノワール『ビューティフル・デイ』の感想 | 映画にわか
  • これが21世紀の殺しの番号映画『355』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 ずいぶん思い切ったタイトルの由来は映画の最後で語られるので一応ここでは伏せておくが数字三文字のスパイ映画とくれば『007』シリーズを念頭に置いていることは明白だ。その『007』の現時点での最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』、おもしろかったですね~。おもしろかったけどでも世界最大級の予算の動くアクション映画としてはぶっちゃけ退屈なところなかったですか? 俺は少し退屈だった。それは個々のアクションが良いとか悪いとかじゃなくて、人間ドラマ要素がアクションの流れや快楽をいちいち寸断するから退屈に感じてしまったのだ。 もうね、今の超大作ジャンル映画って全部こんなですよ。一例を挙げれば『マトリックス レザレクションズ』ね。『レザレクションズ』もおもしろかったですね~。まぁぶっちゃけ(どうかな~)と思うところも俺にはあるが世間的にはそこまで評価が高いとは言えないけれども低いわけで

    これが21世紀の殺しの番号映画『355』感想文 | 映画にわか
  • わりと笑えない『ブリグズビー・ベア』の感想(ネタバレあり) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 へっぽこキュートなビジュアルに誘拐犯の言うことをつい信じてしまう無垢な子どものように騙されて映画館に来てしまったのでうわなんかやべぇやつかもって気付いたあたりからハートのざわめきノンストップ。 このざわめきはなんでしょう。たとえばこの赤ん坊(幼児?)の頃に誘拐されて以来ずっと監禁生活を送っていた青年ジェームスさんが監禁部屋で毎日見てる作・誘拐犯のへっぽこ子ども教育番組「ブリグズビー・ベア」を映像でブレインウォッシュな観点からISのプロパガンダ映画などに置き換えて想像してみる。 ISのプロパガンダ映画というのは「ブリグズビー」なんかとは比較にならないくらい金と手間とテクニックのかかったハリウッド的格派だそうですが、ISが占領した地域のガキを自爆要員にでもするべく攫ってきてその大義を教え込むためにこれを毎日見せてISマジかっけぇ的なイメージを植え付けるとして。 そのの

    わりと笑えない『ブリグズビー・ベア』の感想(ネタバレあり) | 映画にわか
  • シャマラン凱旋映画『ノック 終末の訪問者』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:15分》 最近シャマランとロジャー・コーマンって結構似てるんじゃないか説が出てきてシャマランの映画って『ハプニング』とか『アフター・アース』みたいに広い範囲を舞台にする映画もありますけど基はなんか狭いところに人間を閉じ込めて会話メインで進行させるじゃないですか、世界はどうやらこんな大変なことになってるらしいみたいのも会話とあとテレビの映像とかだけで説明して。それがなんかコーマン映画っぽい。AIP時代のコーマン映画って一にも二にも予算をかけたくないから宇宙探検だとか核戦争後の世界だとか設定は無駄にスケールがでかいのに実際観るとラスト10分ぐらいまでずっと宇宙船の中だけとか山小屋の中だけとかで話が進むみたいのよくある。それで、だけど、なんかハッタリ効かせたオチをつけたりなんかして安いけど映画観たなって感じにさせてくれたりする。そうそこもシャマランとコーマン似てるのよ。 ただシ

    シャマラン凱旋映画『ノック 終末の訪問者』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
      『ホワイト・ノイズ』(バームバック)
  • 人体のふしぎ映画『オールド』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:15分》 ※文には核心部分のネタバレありませんがコメント欄は比較的ネタバレフリーになっておりますのでご注意下さい! これが新コロ禍でとりあえず閉まってた米国ほか各国映画館の営業再開後目玉作品となることを見越して(あるいは祈って)編前には作監督シャマランの「いや~やっぱり映画映画館で観てこそですよね~。私は『シックス・センス』からこのかたオリジナル脚のスリラー映画ばかり作ってきましたけれども(略)」みたいな前口上が入ってなにやらお得な感じがするのだが編に入るとお約束のシャマラン人カメオ出演が今回は俺社比たぶん3倍の大奮発! 大スクリーンいっぱいに広がるシャマランの顔面に悶絶! このふざけているのか真面目にやっているのかわからない絶妙なラインを突いてくるセンス! シャマラン映画の醍醐味を感じたよな、顔で。 お話もバカっぽいようなシリアスっぽいようなどっちなんやとい

    人体のふしぎ映画『オールド』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    好きな映画(オチは映画の評価の決定的な要素ではない)
  • 『リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン』を観た! | 映画にわか

    緑の龍?と思ったら青龍だった。ってなワケで『リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン』ですが、コレがとても面白かったんで感想書く!とりあえずこーゆーハナシ。 一人の中国人少年がニューヨーク・クイーンズに流れ着いた。自由と豊かな暮らしを夢見て密入国した少年だったが、しかしソコで待ち受けていたのは相変わらず苦しい生活。 やがて、彼は親友とともにクイーンズの中華系ギャング・グリーンドラゴンに(半ば強引に)引き抜かれる。こうして欲望と暴力の渦巻く裏社会で生きるコトとなった少年だったが…。 それにしても冒頭からしてヒドイ!たかだか10歳程度のいたいけな少年が、ギャングからバイトする中華料理屋のオーナーから徹底的に痛めつけられ、挙句の果てに遊び半分でチンチンをちょん切られそうになる。 両手を縛られて氷の上を歩かされる、とゆー拷問がホラー映画とかでたまにあるが、この映画じゃそれを10歳の少年にやる!ギャング

    『リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン』を観た! | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    咀嚼
  • トレッキー大冒険映画『500ページの夢の束』糞泣いた感想 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 思い出すだけで涙腺の危険が危ない超々良いシーンがあるんですけどそれはもう絶対言わねぇと決めたんで絶対言わない。 あのシーン、あの驚きには映画のっていうかフィクションの持つマジックの全てかどうかは知らないがだいたいは詰まっていたな。 もう当に…言わないけどね! いやでも当に最高な場面なんですよマジで、自閉症がどうとか『スター・トレック』がどうとか映画がドラマがとか関係ないっすよ、フィクションを愛する人すべてに向けられた心からの最高のプレゼントなんですよ、例えるなら『ラスト・アクション・ヒーロー』の魔法のチケットみたいなものですよ! なんでそれで例えたんだろうね。でも俺の『ラスト・アクション・ヒーロー』は『カイロの紫のバラ』とか超えてるから。俺にとっては超えてるから。 とこのようにいきなり、映画湿地に生息する沼生物以外にはなんのことやらわからない書き始めを採用してし

    トレッキー大冒険映画『500ページの夢の束』糞泣いた感想 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
      似てる
  • ニューニューシネマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 両親に捨てられ身寄りのないザックはダウン症なのに介護ホームに入れられてしまう。まぁ介護っていう意味では老人もダウン症も同じようなもんだよね。同じようなもんなわけがあるか。往年のプロレスラーが案内役のプロレス入門ビデオをひたすら見まくるだけの退屈な日々を送っていたザックは施設からの脱走を画策、その度に引っ捕らえられて施設内の危険人物ランクが上がっていくと同時に自由が少しずつ奪われていくが、ある日ついにパンツ一丁で脱走に成功する。もう俺に帰るべき家はない。戻るべき家族もいない。あのプロレス入門ビデオで往年のレスラーが宣伝していたプロレススクールが俺の当の居場所だ。いざゆかんプロレススクール。かくしてザックの旅ははじまった。 とそのころ、なにやら脛に傷を持つ中年カニ漁師タイラーは漁場を牛耳る同業者と一触即発の状況。ライセンスがないにも関わらず勝手に漁やってるので漁場荒ら

    ニューニューシネマ映画『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    ヒロイン(メイン女性キャラクタ)に言及のない鑑賞文
  • ひたむき最高映画『野球少女』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 観てちょっと意外に思ったのは韓国映画なのに演出がケレン味に乏しく画作りは透明でやや平板、シナリオは起伏がゆるいし意表を突くところもない、アート的なわけでもなくメッセージ性が前面に出ているわけでもなく、いやそりゃまぁそういう韓国映画国にはたくさんあるんだろうけれども普段そういう種類の韓国映画をあまり観ないっていうかたぶん話題性の観点から日に輸入されにくいので、こういう韓国映画もあるんだな~というのが第一印象。 で、第二印象は日の部活系学園映画とかヒューマンドラマ寄りのキラキラ映画と空気感がよく似ていると思った。映画的に誇張されているところは当然あるとはいえ日常と共感を大事にする感じというか。俺それで結構我が意を得たりなんですよ。日のキラキラ映画ってシナリオは単純なんですけどそれを彩る映像表現って実はかなり実験的だったり過剰にポップだったりして、きわめてローカ

    ひたむき最高映画『野球少女』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    イ・ジュヨン 『緑の夜』のポスターだと『野球少女』なんだよな| https://eiga.com/movie/100264/ こっちだと『ベイビーブローカー』なんだけど
  • 君たちは成長できる映画『正欲』感想文 | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 炎が燃えるのを見ることで性的興奮を得る人のことを犯罪心理学用語などではパイロマニアと呼ぶそうですがこちらは水が吹き上がるのを見ると興奮してしまう人たちのお話なので言わばハイドロマニア、パイロマニアがいるのなら世の中いろいろだからきっとハイドロマニアもまぁいるにはいるのだろうなと思うのですが、パイロマニアと比べてハイドロマニアが全然ニュースとかにならないのは(パイロマニアも別にニュースにはならないが…)お仕事でやっているのでもなければだいたいの場合なにかを燃やすと犯罪になってしまう、炎はでかければでかいほどエロいと感じその衝動を抑えることができないのなら最終的に家でも燃やすしかなくなってしまうが、家を燃やすお仕事は俺の知る限りではないから放火犯になるほかない。 対してハイドロマニアの方はどうかといえば…いや別にいいんじゃない? なんか公園の水でバシャバシャやったりした

    君たちは成長できる映画『正欲』感想文 | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    記号と薄さ
  • みんなが楽しめる映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』感想文(注:内容についてはほぼ書いてません) | 映画にわか

    《推定睡眠時間:0分》 なんか色々書こうかなと何日か前までは思ってたんですけどツイッターとかblueskyとかでブツブツ独り言を垂れているうちに別にいいやそういうのって気分になってきちゃって、なんていうかですね、たとえばアンパンマンを観ていやその展開はおかしいでしょ負けそうになったら替えのパン頭が飛んできて逆転とか伏線もなにもないじゃんとか言っている大人がいたら、そりゃ理屈はわかるけれどもあんた大人げないと思わないんかって感じになるじゃないですか。そういうことだと思ったんですよ。 これ今回PG12指定で、それっていうのはたぶん残酷な殺され方をした死体とかが出てくるから(直接の殺し描写はない)なんですけど、PG12だから今度の鬼太郎映画は大人向けなんだとか、政治的だとか、鋭い批評性があるとか…なんかそんな感じでオタク中心にネットが盛り上がってるじゃないですか。じゃないですかと言われても知らな

    みんなが楽しめる映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』感想文(注:内容についてはほぼ書いてません) | 映画にわか
    maturi
    maturi 2023/12/12
    ”面白いが人の心を外には開かないB級と、好きなものも嫌いなものもゴチャゴチャ混ざってプリミティブだが、人の心を外に開くB級”