ここのとこ立て続けに観た映画がダメ男映画で、どれもおもしろかった。 まずは『愛のタリオ』。原題は『マダム・ペンドク』で全然タリオ要素はないんですが、こういう大仰で意味不明だけど情欲が絡んでそうな雰囲気をもつ邦題は作品に合ってる。タリオはラテン語で「目には目を歯には歯を」という復讐/制裁をあらわしてるとか。観たらそのとおりのお話で、チョン・ウソン演じる大学教授で小説家が女にだらしない最低ダメ男で、このダメ男のせいで人生狂わされた女がウソンさんに復讐するお話。超速展開ドロドロ愛憎R18のセックスシーンもたっぷり。しかしこれ全然エロくありません。あまりに現実離れしすぎてすべてがファンタジーで、セックスシーンも激しく見せようという意図の先だったアクロバティックさが目立つ。お話の展開は短い文章が連なってページを繰るごとに超展開していくおとぎ話のようで*1、文章と文章の行間を読むような脳の作業は不要な