「今日からGoogleで働くことになった」――。元米OracleのシニアアーキテクトでJavaの生みの親として知られるジェームズ・ゴスリング氏が3月28日(現地時間)、自身のブログで米Google入りを発表した。 米Sun Microsystemsで副社長兼Sun Fellowを務めていた同氏は、OracleによるSun買収後、シニアアーキテクトに就任したが、2010年4月にOracleを退社した。同氏のブログによると、その後多数のオファーを受けていたようだ。「人生で最も難しいことの1つは選択することだ。多くの素晴らしい機会に“ノー”と言うのはつらいことだった」と語っている。ブログに添えられているイラスト(右図)は、ここ数年の紆余曲折の末、「ドクター・フー」の電話ボックス型タイムマシンの扉を開けたらGoogleにいた、という意味のようだ。 Googleは現在、OracleからJavaの特許
近年の企業買収により製品のラインアップを拡充してきたオラクル。2010年には、サン・マイクロシステムズを統合したことで、同社のハードウェア製品が新たにそのポートフォリオに加わった。以降、同社はソフトウェアとハードウェアを共に扱う総合ベンダーとしての道を歩みつつある。 そのオラクルが提供するハイエンド向けストレージ製品が「Sun ZFS Storage Appliance」だ。同製品は、サンのソフトウェア技術をベースに数々のユニークな特徴を備えている。ストレージ製品を紹介する連載の第6回は、オラクルのSun ZFS Storage Applianceを紹介する。 連載コンテンツ 第1回:QoS制御とデータ階層管理の自動化を実現する「HP StorageWorks P9500」 第2回:ストレージ階層の仮想化・自動化を実現する「Hitachi Virtual Storage Platform」
Sunの元CEOであるスコット・マクニーリー氏はあるディナーイベントで、合意直前までいったAppleの買収や、同氏の“最大の過ち”について語った。 1990年代半ばに米Sun Microsystemsが米Appleを買収できていたとしたら、今日、iPhone、iPad、iPodが存在していただろうか。 この疑問に対して、Sunのスコット・マクニーリー元CEOは「ノー」と答える。「もしわれわれがAppleを買収していたら、iPodもiPadも存在しなかっただろう。私がそんな計画をつぶしてしまっただろう」――2月24日(現地時間)にカリフォルニア州にあるサンタクララ・コンベンションセンターのChurchill Clubで開かれたディナーイベントにおいて、マクニーリー氏はSunのもう1人の元幹部、エド・ザンダー氏との対話でそう打ち明けた。 このトークショーのメインゲストとして出演したマクニーリー
編集部から:本連載では、IT業界にさまざまな形で携わる魅力的な人物を1人ずつ取り上げ、本人の口から直接語られたいままでのターニングポイントを何回かに分けて紹介していく。前回までは、ジュニパーネットワークス社長の細井洋一氏がサン・エクスプレスに転職するまでを取り上げた。今回、初めて読む方は、ぜひ最初から読み直してほしい。 1992年11月、バイテル・ジャパン社長の職を辞し、サン・マイクロシステムズ(以下、サン)が当時、ダイレクトマーケティング業務に特化した会社として設立したサン・エクスプレスの日本支社長に就任した細井氏。しかし、サンの当時のビジネスモデルは、パートナー企業や代理店を介した間接販売がメインだった。特に日本法人では、大学以外の顧客に対する製品販売は全て間接販売に依拠しており、細井氏が新たに立ち上げたダイレクトマーケティング業務に対するアレルギー反応は強かった。 「就任したばかりの
Oracleによる初のJavaOne開催中、ジェームズ・ゴスリング氏はeWEEKの単独インタビューで、これまで明かさなかったOracle退社の理由を語った。 ジェームズ・ゴスリング氏が米Sun MicrosystemsでJava言語およびプラットフォームを構築したチームを率いていたころ、同社は好調で、Javaは革新的な技術だった。だが、最終的にはSunは財務的な窮地に陥り、米Oracleが救済者として現れた――正しいことを言う救済者として。だが水面下では、少なくともゴスリング氏の考えでは、間違ったことばかりする救済者だという。 ゴスリング氏はJavaを作り出した。これは多少は尊敬されていい功績のはずだが、同氏が言うには、Oracleから与えられたのはその逆だったという。eWEEKの単独インタビューで、ゴスリング氏はOracleを辞めた理由と、Oracleが同氏の創造物であるJavaを今後管
米Oracleは米国時間2010年9月16日、2011会計年度第1四半期(2010年6~8月)の決算を発表した。会計原則(GAAP)ベースの売上高は75億ドルで前年同期と比べ48%増加した。純利益は14億ドル(希薄化後1株当たり利益は0.27ドル)で同20%増加した。営業利益は同10%増の19億ドルだった。 非GAAPベースの場合、純利益は21億ドル(希薄化後1株当たり利益は0.42ドル)で前年同期比38%増加。営業利益は29億ドルで同27%増加した。 売上高の内訳は、ソフトウエア事業が47億ドルで売上高全体の63%を占めた。新規ライセンスによる収入は前年同期比25%増の13億ドル、ソフトウエアライセンスの更新および製品サポート収入は同11%増の35億ドルだった。ハードウエア事業は17億ドルで売上高全体に占める割合は23%。システム製品の収入は11億ドル、システムサポートによる収入は6億ド
Sun MicrosystemsをOracleに売却した元最高経営責任者(CEO)のJonathan Schwartz氏は、今のところPicture of Healthと呼ばれている新興企業で、再び会社経営に乗り出す。 Schwartz氏は、同社の事業内容について多くを語ろうとせず、米国時間9月9日に投稿した個人ブログでも、「技術革新と公衆衛生が交わる分野に力を注ぐ」という以外に詳しいことはほとんど述べていない。 Picture of Healthの最高技術責任者(CTO)を務めるWalter Smith氏も、同社の共同設立者として名を連ねている。同氏は、もっとも最近ではJackson Fish Marketというウェブデザイン会社の設立に携わっているが、以前はMicrosoftで「Windows」「Internet Explorer」およびMSNに関わっており、Appleで「Newton
Sun Microsystemsは5年にわたり、積極的に外部からの関与を呼びかけオープンソース化を図ることによって、「Solaris」の活性化に注力してきたが、Oracleはこの「OpenSolaris」プロジェクト自体を破棄するつもりのようだ。 OracleがSunのUnix系統のOpenSolarisを買収で獲得したのは2010年1月だが、SunがLinuxの持つ共同による優位性に対抗しようと、Solarisを中心として活気ある外部プログラマーのコミュニティーを構築しようとした姿勢に、Oracleは関心を示していない。OpenSolarisの理事会は何カ月もOracleから連絡のないまま宙に浮いた状態だった。正式なやりとりはなくとも、何の関心も示さないこと自体が間接的ながら、OracleにとってOpenSolarisは優先業務に入っていないと明白に示していた。 OpenSolarisに
Oracleが「AndroidがJavaの知的所有権を侵害している」としてGoogleを訴えた件で、第一報を取り急ぎ書いた訳だけど、どうもモヤモヤが残る。未整理な部分が残るのは承知の上で、今思っている事を書き留めておきたい。 このニュースを聞いてまず思ったのは「えーっ!」だ。 Android普及のため、Sun MicrosystemsからGoogleに移ったTim Bray氏は 、Twitterで Speaking only for myself as an individual of course: Fuck Oracle. と吐き捨てている。「個人的に自分自身の言葉として発言するなら『畜生、Oracleめ!』」。 実際、Oracleの対Google訴訟は、Android推進の足止めにはけっこう有効打になる可能性がある。Tim BrayのようにAndroidを推進する立場から見れば「畜生
Oracleは米国時間6月24日、第4四半期決算を発表し、Sunにおける営業利益やExadataデータベースマシンの好調な売れ行きを主な理由とした強いハードウェア販売により、予想を上回ったことを明らかにした。 Oracleの発表によると、利益が24億ドル(1株あたり46セント)、売上高は95億ドルだという。非GAAPベースでは、1株あたりの利益は60セントになり、ウォール街の予想である54セントをはるかに上回った。売り上げは予測に沿った結果となったが、利益は予想を上回るハードウェア販売により押し上げられた格好だ。 非GAAPベースでの営業利益のうち、Sunの貢献は約4億に達した。この結果は、OracleにおけるSun効果と呼ぶことができる。Oracleの最高財務責任者(CFO)であるJeff Epstein氏は、システム売り上げの内、Sunが12億ドルを占めると声明で述べた。Oracle社
Javaの共同発明者であるJames Gosling氏は、Oracleが同氏の長年の雇用主だったSun Microsystemsを買収した数カ月後、Oracleを去ることになった。 Gosling氏は自身のブログ上でこのことを発表し、米国時間4月2日付でOracleを辞めたと述べた。 Gosling氏は退職の理由を明かさなかった。その代わり、Gosling氏は「正確で正直な気持ちを話してしまえば、そのほとんど全てが有害無益なことになるだろう」と書いた。今後の予定について、Gosling氏は今は分からないが、仕事探しを始める前に少し休みたいと述べた。 Gosling氏はSunに在籍していた1990年代、Javaプログラミング言語の開発に寄与した。Oracleは2009年4月、Sunを74億ドルで買収する意向を明らかにした。しかし、この買収はOracleが規制当局の承認を待つ間保留状態となり、
「私もSteve Jobsに脅された」、元Sun CEOのSchwartz氏がAppleのHTC提訴を批判 「私は今のGoogleの気持が分かる。 私もSteve Jobs氏に脅された」。米Sun MicrosystemsでCEOを務めたJonathan Schwartz氏は現地時間2010年3月9日、自身のブログで、こうつづった。 ブログの内容は、先ごろ米Appleが台湾HTCを訴えたことを批判したもの(関連記事:Apple、iPhone特許侵害でAndroid端末メーカーHTCを提訴)。同氏は、2003年にSunがオープンソース3Dデスクトップ環境「Project Looking Glass」を発表したころを回想し次のように書いている。 「当時AppleのSteve Jobs CEO(最高経営責任者)から電話があり、Sunのグラフィカル・インタフェースがAppleの知的財産を侵害してい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く