東京都が7日、蜂蜜が原因の乳児ボツリヌス症で足立区の生後6カ月の男児が死亡していたと発表したことを受け、国や都、業界は「1歳未満の乳児には蜂蜜を与えない」との基本事項の周知を徹底する動きを強めている。蜂蜜のラベルにも記載され妊婦にも必ず伝達される事項で、同症での死亡例は国内初。女性農業者からは「知らない人がいたとは残念」と驚きの声も広がる。 東京都によると、2月22日午後、都内の医療機関から最寄りの保健所に「5カ月の男児が入院しており、神経症状が出ている。離乳食として蜂蜜を与えられている」との連絡があった。 患者は足立区在住の5カ月の男児。同16日からせき、鼻水などの症状があり、20日にけいれん、呼吸不全などの症状で救急搬送された。男児は、発症1カ月前から離乳食として、市販のジュースに蜂蜜を混ぜたものを飲んでいたという。 検査の結果、患者のふん便や自宅の蜂蜜からボツリヌス菌が検出された
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