一般的に細菌類は、生まれてから死滅するまでの間に、いろいろな物質を体外に放出します。このような物質を「代謝物質」あるいは「分泌物」と呼びます。「代謝」といわれるように、何かを食べた代わりに、まったく別の物質を放出するようなイメージです。 わかりやすい例でいえば、蚕が桑の葉を食べて絹を作り出しますが、もともと絹は蚕にも桑の葉にも存在していません。つまり、絹は蚕が桑の葉を食べたときにだけ放出される代謝物質といえるのです。 同じ様に、乳酸菌生産物質も、乳酸菌が作り出す「代謝物質」であるとお考えください。 そして、乳酸菌生産物質とは、乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌が発酵過程において産生する物質の総称です。あくまで、乳酸菌が作り出した物質であり、乳酸菌そのものとは異なります。 乳酸菌生産物質の原液の元となる固形物質と発酵原液 ノーベル生理学・医学賞を受賞したロシア出身の免疫学者、E・メチニコ