作家はまじめに「プロポーズ」したけど、 編集者は、いちどは断った。 一冊のギャグ漫画本が生まれるにあたり、 漫画家と編集者との間に、 どのようなやり取りが交わされたのか? 読者の側にはわからない、 一冊の本の裏側の「真剣勝負」について、 当人同士に語っていただきました。 もちろん、ここで紹介するのは、 ひとりの漫画家とひとりの編集者による、 ひとつの「場合」。 旗の台の街を歩きながら、 断片的に交わされた会話を繋ぎあわせて、 全3回として、おとどけします。 担当は、「ほぼ日」編集者の奥野です。 どういう人が、この本を楽しむのだろう。 つねに新鮮な笑いを求める 飽くなきギャグ漫画好きは、もちろんだ。 担当編集者の村井光男氏のように、 そこここに秘められた 詩情や文学性を愛でる向きもあるだろう。 大喜利選手には悔しい一冊かもしれない。 そんなある日のこと、小学2年の娘が、 私の『夏がとまらない