今月末の天皇陛下の退位を控えた皇后美智子さま。二十余年にわたり親交を深めてきた編集者の末盛千枝子さんが、飾り気のない美智子さまの素顔を明かす。 【この記事の写真の続きはこちら】 * * * いつになくくつろいでいる美智子さま(84)の姿があった。2月に御所へ伺ったときのこと。「どなたかの手編みかしらと思うような、ふわっとしたオフホワイトのカーディガンをお召しになっていらして」と末盛千枝子さん(78)。それは初めて見る軽やかな装いでもあったとほほ笑む。 4月末の天皇陛下の退位を前に、『根っこと翼 皇后美智子さまという存在の輝き』を上梓した末盛さんは、執筆を依頼された際、美智子さまに相談した。すると、「他の人たちとは全然違う視点で私のことを見ていてくれるからいいんじゃないかしら」と了解して下さったという。 美智子さまの講演録『橋をかける』の出版以来、二十余年にわたり親交が続く。<そういう中