昭和時代に「歌がヘタ」だと言われた歌手たちの魅力やその後について、シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリと、シンガーソングライター・TikTokerの橋本菜津美が紹介します。 【中将タカノリ(以下「中将」)】 僕も菜津美ちゃんも歌い手なので、歌については向上心あるじゃないですか。音程やリズムはしっかりとって、曲の世界観を表現できる歌手でありたいな……と。 【橋本菜津美(以下「橋本」)】 そうですね。やっぱり少しでも上手く歌えるようになりたいと思いますね。 【中将】 でも、気付き始めてませんか? 世の中、歌が上手けりゃ売れるわけじゃないんですよ。 【橋本】 そうなんですよね……私もアイドル好きなんですが、歌がヘタなほうが好きなんですよ。照れながら歌っていたり、緊張しながら歌っているのを見ると、キュンってしちゃってもっと応援したくなるという……。 【中将】 日本の芸能……特にアイドル