「KDDIがiPhone5を発売」という報道がメディアを駆け巡ってから週が開けた2011年9月26日、KDDIは秋冬モデル発表会を開催した(関連記事)。同社の田中孝司社長(写真)が、件の報道から初めて公の場に出てくるとあって、会場には多くの報道陣が詰めかけた。 大方の予想通り、田中社長はiPhone発売について「現時点ではノーコメント」を貫き通した(関連記事)。だが、そのコメントの端々からは、同社の今後の戦略についての重要なメッセージが浮かび上がってきた。 「ワクワク感」から「未来は選べる」へ 発表会において、田中社長はまず同社の1年間の取り組みを振り返った。スマートフォンへの取り組みが遅れ「なんとしてもauのモメンタムを回復したい」(田中社長)と悩む中、同社はこの1年間「ユーザーにワクワク感を与えたい」という思いを最大の行動原理としてきた。その思いは、日本独自仕様を盛り込んだスマートフォ
![「未来は選べる」、消えた「Android au」--KDDI田中社長が訴えたこと](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)