NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話大手3社は、2020年3月に5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスを開始した。現在主流の携帯電話サービスは4G(第4世代移動通信システム)だが、5Gはその次世代という位置付けになる。 海外では2019年に5Gの商用サービスを始めた携帯電話事業者があるが、国内では2020年が「5G元年」といえる。 携帯大手が2020年のサービスインを目指して注力してきた理由の1つは、同年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックを最大のショーケースとして見込んでいたからだ。だが、新型コロナウイルスの影響で2021年に延期された。 5Gは「DXの時代」 携帯電話サービスを支える移動通信システムは、約10年ごとに新しい世代が登場してきた▼。5Gはその5世代目ということになる(表1)。 最初の1G(第1世代移動通信システム)のサービスが始まったのは約4