昨年11月17日から東京・六本木の森美術館で開催されている(3月末日終了予定)、イラストレイター会田誠の個展『会田誠展 天才でごめんなさい』に対して、市民団体「ポルノ被害と性暴力を考える会(People Against Pornography and Sexual violence、以下「PAPSJP」)」が抗議活動を展開している。 抗議文はこちら: http://paps-jp.org/action/mori-art-museum/group-statement/ 会田作品が内包する差別性・暴力性については「PAPSJP」の抗議文の中でも指摘されているが、ここでは私自身の会田作品に対する見解やスタンスを表明することは控えたいと思う。 なお《差別表現》と《暴力表現》はじつのところ議論の争点が異なるが、会田作品の問題はその双方にまたがっていると思われるため、本稿では両者を文脈に応じて使い分け