今回は、「日経サイエンス」2013年7月号の特集:量子の地平線の「H. C. フォン・ベイヤー(ウィリアム・アンド・メアリー大学)Qビズム 量子力学の新解釈」について考えます。 「Qビズム」という呼び名は、あのピカソらの「キュービズム」をもじったものでしょうが、"QBism ; Quantum Bayesianism" (量子ベイズ主義)ということを意味するようです。 ベイズ確率というのは苦手な分野ですね。どうも頻度主義の統計学の勉強ばかりしていたので、誤解かも知れませんが、選択する意志の有無によって発生確率が変わるというのはどうにも違和感があります。 それはさておき、話を進めることにしましょう。 まず、KEY CONCEPTS というコラムがあるのですが、これを引用します。 [波動関数は"心の状態"なのか?]========================================