日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は1月21日、「企業IT動向調査 2013」のIT予算に関する速報値を発表した。ITの利活用に関する国内最大規模の調査で、2013年度の国内IT業界の景況を占う指標にもなる。 安倍新政権による円安誘導や財政出動などの経済政策「アベノミクス」により、日本経済復活の期待が高まっている。しかし、調査結果を見る限り、IT予算を取り巻く状況が好転する気配は感じられない。 2013年度のIT予算が前年度より「増加」する企業の割合は38.6%で、「減少」する割合(34.4%)をわずかに上回った(図)。これらの差であるDI(ディフュージョン・インデックス)は4.2ポイント(pt)と、2012年度の1.7ptから微増した。