物事を個別具体的にとらえる欧米人と、大局的にとらえるアジア人。この思考様式の違いを意識することが、グローバル・チームのマネジメントでは重要になるという。 ある金曜日、私はパリで講義をしていた。中国人のCEOたちを相手に、午前中はヨーロッパ人とうまく仕事をする方法について教えた。午後になって、私は彼らにこう尋ねた。「このケーススタディでは、チーム内で対立が生じた時の人々の姿勢はさまざまです。ここでチームリーダーが取るべき手段は何でしょうか?」 笑顔が魅力的で小鳥を思わせる女性、リリー・リーが手を挙げた。彼女はハンガリーで2年間会社を経営してきた。「我々にとって、ヨーロッパで信頼関係を築くのはとても難しいです。ハンガリー人は、人間関係を深めるための時間を中国人ほど多く使わないので」 私はいささか面食らった。私が尋ねたのは対立についてで、信頼関係についてではなかったからだ。誤解されたのだろうか。
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